猫を飼う覚悟について。命を預かる責任を持って最後まで面倒を見る

猫を飼うには覚悟が必要 猫を飼う準備

猫はぬいぐるみではありません。
生き物である以上、飼うことには責任が伴います。

室内飼いの猫の平均寿命は15年くらいと言われています。
20年以上生きる猫も珍しくありません。
飼うには一生面倒を見るという強い覚悟が必要になります。
今回は猫を飼う為に必要な覚悟について一緒に考えていきましょう。

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猫の命に責任を持つ覚悟

決して安易な気持ちで飼わない

猫を飼う覚悟について

猫を飼う前は「どんなに可愛いのだろう」と楽しみな気持ちが膨らみますよね。
仕事から疲れて帰ってきたら「ニャー」って迎えてくれたり、一緒に寝てくれたり・・・

しかし猫はぬいぐるみではありません。
毎日餌を食べさせなくてはいけませんし、食べたら生き物ですからおしっこやウンコもします。

猫の排泄物はハッキリ言って凄く臭いです。
猫の世話は結構大変なんですよ。

それに猫にもいろいろな性格の猫がいます。
確かに人が好きで甘えん坊な猫もいますが、逆に人間嫌いでまったく懐いてくれない場合も。

要は思っていた理想と現実にギャップがあるかもしれない、いや、ギャップがあることを覚悟するべきでしょう。

安易に飼い始めて「思っていたのと違う」という浅はかな理由で、無責任な行動を取る人間が残念ながら多いのも事実。

一度飼われて人に世話してもらうことを覚えた猫が、捨てられるほど残酷なことはありません。

猫を飼うということは、猫の命を預かるということです。
僕もあなたも、このことを肝に銘じなければなりません。

最後まで面倒を見るという覚悟

飼い猫の寿命はどんどん長くなっていて、平均15~16歳と言われています。

もちろん子猫の頃は文句なしに可愛いでしょう。
大人になっても元気でさえいてくれたら、
子猫時代のままの可愛いしぐさで、存分に癒しを与えてくれるでしょう。

しかし猫も年を取ります。

病気になるかもしれませんし、認知症になって介護が必要になるかもしれません。
そうなると可愛かった姿も変わってしまうでしょう。

もしそんな状況になったとしても、いや、そういう状況になったならなおさら
今まで猫にもらった幸せに報いるつもりで、最後の最後まで面倒を見る覚悟を持たなくてはいけません。

また長く飼うということは、飼い主側の生活環境も変化する可能性があるということです。

就職、転勤、結婚、出産・・・環境がどのように変わろうとも、
大切な家族の一員として猫を最後までちゃんと面倒見てあげなくてはいけません。

猫を飼うなら完全室内飼いの徹底を

今の時代、昔のように猫を外に出す飼い方は危険が大きすぎます。
交通事故や伝染病、猫嫌いの人間による残酷な虐待のリスクまで心配しなくてはいけません。

また外飼いは近隣トラブルの原因にもなります。

お隣の花壇に猫がウンコをしてしまうとか、ペットのインコに危害を加えてしまうとか
そういう迷惑は、現在は許してもらえない時代になっています。

飼い主としてマナーを守るという意味でも、完全室内飼いを徹底するべきです。

脱走にも最大限の注意を払わなくてはいけません。
例えば動物病院に連れていく場合でも、
僕は猫を大きめの洗濯ネットに入れてからキャリーバッグに入れるようにしています。

万一のことがあっても、ネットに入っていたら猫は逃げられないからです。
猫の脱走はそのまま命に関わるという思いで、気を付けてあげるべきだと思っています。

また命の危険は脱走だけではありません。
完全室内飼いでも思いも寄らないような危険がたくさんあります。

ひもの切れ端やビニール、先のとがったもの、そういう異物を食べてしまう危険、
電気コートをかじって感電、重たい扉に挟まれて大けが、お風呂場での悲しい事故・・・

考えられる限りのリスクを想定して、できる限りの対策をしてあげなくてはいけません。

どうしても飼えなくなったとき

「最後まで面倒を見る」と強く覚悟を決めて飼い始めても、
いろいろな事情で、どうしても飼えなくなってしまうこともあるかもしれません。

転勤の際の引っ越し先がペット禁止だったり、家族に猫アレルギーが出てしまったりといった
どうしようもない出来事が起こらないとも限りません。

また一人暮らしをなさっている高齢者の方などは、
自分自身にもしものことがあった場合のことも考えておくべきでしょう。
普段から代わりに飼ってくれる人を見つけておくという心掛けが大切です。

また料金を払って自分に何かあったときに、猫を代わりに飼ってくれる団体もあります。
今はインターネットの時代ですし、そういうことを調べておくのも一つの方法ですね。

自分の生活を猫に合わせる覚悟

猫を世話するための時間が作れるか?

繰り返しになりますが猫はぬいぐるみではありません。
飼い主がどんなに疲れていても1年365日、毎日休まずに世話をしてあげる必要があります。

まずは食事です。
毎日最低2回、キャットフードを用意してあげなくてはいけません。
水も毎日、取り換えてあげなくてはいけませんし、
食べ終わった後の食器洗いも毎回のことですから結構大変です。

食べて飲めばもちろんトイレにも行きます。
おしっこもすればウンコもします。

猫はトイレが汚かったら、使わずに他の場所でしてしまったり、
するのを我慢して膀胱炎などの病気になってしまったりするほど神経質な動物です。
毎日、トイレをキレイに清潔に保ってあげなくてはいけません。

それに猫はモフモフの毛で覆われていますので常に家中に抜け毛が舞います。

また猫はグルーミングで舐めとった抜け毛や、食べたフードなどをしょっちゅう吐き戻してしまう動物です。

猫を飼うということは、家じゅうが汚れてしまうということでもあります。
毎日掃除に追い回されることは覚悟しなくてはいけません。

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掃除だけではありません。

遊んであげなくてはいけませんし、爪も切ってあげなくてはいけません。
長毛種の猫ならブラッシングも必要です。

また爪とぎを置いてあげたり、高く登れる場所を作ってあげたり
脱走防止の方法を考えたり、誤って食べたら危険なものをかたづけたり
猫ができるだけ快適で安全に暮らせるような環境づくりもしてあげなくてはいけません。

毎日猫の様子を観察して具合が悪そうなら病院にも連れていかなくてはいけません。

このように猫を飼うということは覚悟だけではなく、
実際問題として世話をするための体力や時間も必要になってくるのです。

どんなことがあっても猫を許し尊重する

猫を飼うといろいろと腹が立つことも起こります。

  • 爪とぎをして大切な家具をボロボロにされた。
  • 猫が床に吐いたゲロを知らずに踏んでしまった。
  • 食卓に乗ってきて人間の食べ物を欲しがり落ち着いて食事もできない。
  • トイレ以外の場所でおしっこやウンコをされた。
  • 着ようと準備しておいた服が抜け毛だらけ

それこそ挙げ出したらキリがありません。

ここで大切なことは、飼い主がどんなに疲れていようと
決して感情的になって猫をキツク叱ってはいけないということです。

自分の気持ちを上手にコントロールして、猫を許し猫を尊重してあげることがとても大切です。

叱っても猫は飼い主に恐怖心を抱くばかりで何の解決にもなりません。
どうしたら猫がしてほしくない行動をしなくなるか、あるいは
物理的にできなくする方法はないかを工夫していくしかありません。

「好きで猫を飼ったのだから、ある程度は仕方がない」と割り切ることも必要になってきます。

家族全員が賛成しているか

たとえ飼い主本人は猫が好きで好きでたまらない人であったとしても、
猫を飼うことに家族全員が賛成しているかどうかは大切な問題です。

猫を飼うと今まで話してきたとおり、望まないこともたくさん起こります。
猫を飼いたくない人は、それが許せません。
それこそ猫を目の敵にするようになってしまうでしょう。
それは家族にとっても猫にとっても、とても不幸なことです。

また家族内に動物アレルギーの人がいるとか、
赤ちゃんがいて奥さんがどうしても猫を飼うことを躊躇しているとか、
そういった場合は飼う、飼わないを含めて家族内で十分話し合いをする必要があります。

飼い始めてしまったら、もう元には戻せないわけですから。

住む家が制限される

賃貸住宅の場合、ペット可の物件自体がまだまだ少ないですよね。

猫1匹くらいバレないだろうと思って飼い始めてはみたものの、家主や近隣住民とトラブルになったらどうしますか?
可愛いと思う気持ちだけでは猫は飼えないのです。

またペット可の物件を探すとなると、賃料が高かったり退去の際に敷金が戻ってこなかったり、何かと大変ですよね。
猫を飼うと住める家が制限されるということは覚えておかなくてはいけません。

気楽に旅行にいけない

猫を飼うと旅行などで長期間家を空けるということが気楽にできなくなります。
仕事で出張といった場合も同じことです。

猫だけで留守番させるとなると、僕の経験からも2泊3日が限界。
それ以上長く家を空ける場合は、ペットホテルや動物病院に猫を預けたり、
ペットシッターを雇ったりと結構大変な思いをしなくてはいけなくなります。

費用面の覚悟

ある意味これが一番大変なことかもしれません。
猫を飼うとお金がかかります。

毎日のキャットフード、トイレの猫砂といった消耗品。
キャリーバッグ、爪とぎ、おもちゃ、ケージ・・・
猫のために準備してあげるものには全てお金がかかります。

でも一番高額になるのは猫を病院に連れていったときです。
動物病院では保険が効きません。
全額が飼い主の自己負担になってしまいます。

避妊・去勢手術や予防接種はもちろん、
猫がかかった病気の種類によっては、それこそ何十万単位でお金がかかる場合もあります。

猫貯金で備える、ペット保険に加入する、そういうことも考えておく必要があります。

猫を飼うメリット

ここまで猫を飼うということが、どれだけ大変かということばかり書いてきました。
それでも猫好きは猫を飼わずにはいられないわけです。
それこそ目の中に入れても痛くないというほど可愛いと思ってしまう・・・

猫のすべてを許し、愛し、尊重してあげれば
猫は「癒し」というような言葉では言い表せない
いろいろな幸せを飼い主に与えてくれます。

大変なことはもちろんたくさんありますが、すべては猫が与えてくれる幸せの代償。
猫好きは無条件にそう思ってしまうものなのでしょう。

最後に

今回は猫を飼うにあたって飼い主が持つべき覚悟について書かせて頂きました。

猫を飼うということは命を預かるということ。
当然そこには責任が伴うはずです。

人間の世話になることを覚えた猫を捨ててしまうほど残酷なことはありません。

僕も、あなたも・・・
人としてしっかり最後まで責任が果たせるよう、覚悟を持って猫を飼っていきましょうね。

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