野良猫の捕まえ方を伝授 成功率が高い方法を知りたいあなたへ

野良猫の捕まえ方 猫を飼う準備

「この子は一人では、とても生きていけないだろう。
何とか捕まえて保護してあげたい。」

このような切羽詰まった気持ちを抱えているあなたに
成功率が高い野良猫の捕まえ方、保護の仕方をご紹介します。

野良猫の捕まえ方を伝授

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僕自身の苦い経験

僕はこれまでたくさんの猫を飼ってきました。
全員、捕獲して保護した元野良猫です。

「捕獲」という言葉はあまり適切ではないかもしれません。

毎日、その猫がいる場所に通って餌をやっているうちに、なついてくれた。

信頼関係ができて、なでさせてくれるようになり、
抱っこもさせてくれるようになり、
キャリーバッグにも簡単に入ってくれたという猫たちばかりです。

こういう言葉を使うと、身も蓋も無いと思われてしまうかもしれませんが、
「縁」のある、無しということも確かにあると思います。

何年か前に、職場に野良猫がいついてしまい、
そっと餌をあげていたことがありました。
だいぶなついてきたので、家で飼おうと思いました。

ある夜、家に連れて帰るために、
キャリーバッグに入れようと猫を後ろから抱え上げた瞬間、
物凄く暴れて逃げられてしまいました。

その猫は結局、保護することはできませんでした。

抱え上げることができたにもかかわらず、
暴れて逃げられたということは、縁が無かったんだなと思いました。

あなたが今、保護してあげたい野良猫がいる状況でしたら、
無事に捕まえることができて、猫があなたのもとで幸せに暮らせるよう願っております。

野良猫を保護したあとが大事

野良猫を保護するのなら、自分の家で飼ってあげることが大前提だと僕は思います。

自分の家で飼うことができなくても、代わりに飼ってくれる人の目途が立っている、
あるいは、どんなことがあっても必ず里親を見つける覚悟ができている、
といった具合に猫を保護したあとのことをしっかり考えておく必要があります。

猫を保護したなら、その瞬間から「命を預かる」という責任が生れます。

「とりあえず」といった安易な気持ちだったら、最初から見なかったことにして
捕まえて保護してあげようなどとは思わない方が良いですね。

保護が必要な猫かどうかを見極める

野良猫を捕まえる前に、その猫が保護が必要な猫かどうか見極める必要があります。

保護が必要ない一番のケースは外飼いの飼い猫の場合ですよね。
首輪を付けていればわかりやすいですが、そうでない場合もあるでしょう。

一応呼んでみて、「ニャー」と鳴いて近づいてくるようなら、
相当人に慣れているということですので、飼い猫の可能性が高いです。

また「地域猫」といって、その地域の有志の人たちが作る団体によって
不妊手術をしたうえで、決められたルールに沿って餌を与えられている猫の場合もあります。
そういう猫は耳の先端を花びらのように小さくカットされていたりします。

僕の個人的な判断基準なのですが、その猫が元気そうかどうかをまず見ますね。

ある程度、大きくなった成猫で体格もしっかりしていて、元気に歩いているのなら
その猫はたとえ人に飼われていなくても、自力で食料を調達できている、
僕が助けなくても大丈夫という判断をします。

逆に毛が汚れていて、痩せているような猫は心配ですよね。
脚を引きずっていたりしたらなおさらです。

そういう猫は、表情も体の動きも見るからに元気がなくて、
一人で生きていくのは難しいという信号を発しているものです。
しっかりと責任が持てるのであれば、手を差し伸べてあげたいですよね。

なお、赤ちゃん猫を保護しようとする場合は注意が必要です。
近くに母猫がいることがあるからです。

赤ちゃん猫に人間のニオイが付いてしまうと、
母猫は育児を放棄する可能性があります。

それはそのまま赤ちゃん猫の死に直結しますので、
一度捕まえたなら、必ず自分で面倒を見てあげる覚悟が必要です。
母猫といっしょに保護してあげることができれば、それが一番良いのですが。

猫を捕獲するための準備

家での準備

野良猫を捕まえたあと、自分の家で飼うとしても、里親を探すとしても
しばらくの間はあなたの家で面倒を見ることになります。

とりえあずの間のフードトイレの準備はしておく必要があります。
またケージもあったほうが良いです。

捕まえたばかりの野良猫は、不安を感じていたり気が立っていたりで
家の中で自由に過ごさせるのは難しいでしょう。
せっかく保護したのに脱走の危険もあります。

最初のうちはケージの中で飼った方が良いです。
家に先住猫がいる場合はなおさらです。

万一、保護した猫が猫エイズなどの感染症にかかっていたら
先住猫にうつしてしまう危険もあります。

動物病院で診てもらって、一緒にしても大丈夫なことが確認できるまでは
ケージで隔離しておく必要があります。

捕獲器の準備

あなたに十分なついていて、簡単に抱っこさせてくれるような猫の場合は
捕獲器を使う必要はないでしょう。

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でも多くの野良猫は人に慣れていても、
いざ捕まえようとすると警戒してしまうものです。
そういう場合は、捕獲器を使った方が保護できる可能性が高まります。

「●●市 捕獲器 レンタル」といったキーワードでグーグル検索をすると
捕獲器を無償で貸し出してくれる動物愛護センターやNPO法人の情報が見つかります。

また「捕獲器 楽天」などで検索すれば、通販でも簡単に買うことができます。
値段は4,000円から15,000円といった感じです。

安全な服装

捕まえる際に野良猫に引っかかれたり、噛みつかれたりする危険があります。
猫が感染症や寄生虫を持っている場合もありますので、ここは注意が必要です。

引っかかれたり噛みつかれたりした場合、
菌が入って患部が腫れ上がるといったこともありますし、
最悪の場合、重症化してしまうリスクもあります。

長袖、長ズボン、軍手といった肌を露出しない安全な服装を準備しましょう。

許可をもらっておく

餌や捕獲器を設置する場所に所有者という立場の人がいるのなら、
その人に許可をもらっておいた方が良いです。

黙って実行してしまうと、場合によっては通報されてしまうかもしれません。

実際の捕獲の方法

まずは餌をあげて信頼関係を築く

野良猫に慣れてもらうには、やはり何といっても餌をあげるのが一番効果があります。
できるだけ毎日、同じ時間に餌を持っていて決まった場所に置いてあげます。

最初は離れた位置から猫が食べているのを見守り、少しずつ距離を詰めていきます。

猫によっては、餌をくれる人間の姿を見ただけで
「ニャンニャンニャンニャァ!」と鳴きながら飛び出してくるようになることもあります。
冒頭の写真の猫がそうでした(^^)

直接、手から餌を食べてくれるようになったら、
凄く気を許してくれているということです。
こういった信頼関係が築けたなら、わざわざ捕獲器は必要ないかもしれません。

とは言っても、いきなりキャリーバッグに入れるというのは、
抱き上げたとき猫が暴れてしまった場合、凄く難しいです。

こういう場合は洗濯ネットを活用する方法があります。
ダンボールに大きめの洗濯ネットをかぶせてセットしたモノを準備しておきます。

猫が餌を食べているとき、後ろから抱き上げて手早くダンボールに入れて
サッと洗濯ネットのチャックを閉めてしまいます。

この方法が捕獲器を使わない方法の中では、一番成功率が高いのではないかと思います。

捕獲器を使用する

毎日餌を持って通っても、餌は食べてくれるけれど
決して気を許さず、こちらには近づいてこない野良猫もいるでしょう。

そういう猫を捕まえる場合は捕獲器を使用します。
捕獲器は中にある踏板を猫が踏むと、入り口が閉まる仕組みになっています。

下準備

捕獲器はそのまま使うのではなく、
扉以外の周囲を適当な布などで覆いガムテープで留めます。
適当な布がない場合は新聞紙でも構いません。

猫は暗くて狭い場所が好きな動物です。
少しでも入ってくれやすいように工夫をする訳です。

捕獲器の中全体にもペットシーツやタオルなどを敷いておきます。
特に踏板部分が猫にわからないように隠します。

このような下準備をしたうえで、いつも猫に餌をあげている場所に置きます。

餌の設置

踏板より奥に匂いが強めの本命の餌を置きます。
ウェットフード、ささみ、からあげ、ししゃも、焼き魚などがいいでしょう。

踏板より手前には誘導用の餌を奥に向けて点々と設置していきます。

こまめに確認

仕掛けた捕獲器をこまめに見に行って確認する必要があります。

  • 他の猫がかかっていないか
  • 餌が傷んでいないか(夏場は特に)
  • 捕獲器がキチンと作動するか

といったことを確認します。
捕獲器を使う手順は以上になります。

捕獲後にやるべきこと

動物病院で診てもらう

捕まえた野良猫を自分の家で飼うにしても、里親を探すにしても
まずは動物病院に連れていって健康状態を診てもらう必要があります。
次のようなことを診てもらいます。

  • 猫エイズなどの感染症の有無
  • 病気やケガはないか
  • ノミやダニ、寄生虫の処置
  • ワクチン接種
  • 去勢・避妊手術の相談

特に家に先住猫がいる場合は、本当に注意が必要です。
一緒にしても大丈夫と動物病院で確認できるまでは
保護した猫をケージ飼いするなどして、先住猫と接触させないようにしましょう。

迷い猫でないかの確認

保護した猫が野良猫ではなく迷い猫だった場合、
飼い主は本当に心を痛めて必死で探しているでしょう。

最寄りの警察署や保健所に飼い主から届けが出ていないか、
また「●●市 迷い猫」といったキーワードで
グーグル検索やツイッター検索を掛けて情報がヒットしないかなど
できる限りの確認をするようにしましょう。

最後に

「この子は一人では、とても生きていけないだろう。
何とか捕まえて保護してあげたい。」

あなたはきっとそう思ったのでしょう。
僕もそうでした。

自分の家で飼ってあげるにしても、里親を探すにしても
猫を保護したときの優しい気持ちを忘れずに
保護した責任を最後まで果たしていきたいものですよね。

せっかく縁があって、あなたのところに来てくれたわけですから^^

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