猫を飼うって大変?飼う前にしっかり考えておくべきことをご紹介

猫を飼うって大変 猫を飼う準備

世間では空前のペットブーム。
猫を飼う人も増えていますよね。

でも「可愛いから」とか「犬に比べて手がかからなそうだから」とか・・・
安易な気持ちで猫を飼ってしまうと、こんなはずではなかったと後悔することになるかもしれません。

今回は実際に猫を飼うと必ず大変だと感じる具体的な事例をご紹介しながら、
飼う前にしっかり考えておくべきことや、大切な心構えなどをお話していきます。

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猫を飼うメリット

猫を飼うと大変なこともあります。

猫を飼う最大のメリットは何かを考えたとき、
やはり一番しっくりくる答えは「癒される」ということになります。

「猫かわいがり」っていう言葉がありますよね。
辞書で調べてみたら「猫をかわいがるように甘やかした愛し方」と出てきます。

文字通り「猫かわいがり」せずにはいられない魅力が猫にはあります。

小さくて丸くて柔らかくて暖かい、まるでぬいぐるみのような生き物が
感情を持って僕の目を見て話しかけてくる。
もちろん「ニャー」としか言えませんけど・・・

戸を閉めていると「ニャァァ」と呼ぶので、開けてやると
「ニャンニャンニャンニャン!」と嬉しそうに飛び込んでくる。
それも毎日、毎回・・・

僕が寝ていれば、当たり前のように布団に潜り込んできて
心から安心しきったような表情で目を閉じる。

正直、猫ほどかわいい生き物はいない、とまで思ってしまいます。

「癒される」というありきたりな言葉では表せない幸せを猫は与えてくれます。

猫を飼う準備

猫を飼うために必要なもの

猫を飼う、と一口に言ってもいろんな状況がありますよね。

ペットショップで出会った猫を迎えるとか、人から譲り受けるとか・・・
もともと猫を飼うことを予定している場合もあれば
野良猫を拾ってきたといった、突然飼うことになる場合もあります。

どういう場合でもまず最優先で必要になるのはトイレと水とキャットフード

トイレは野良猫を拾ってきたといった緊急の場合は
ダンボールに新聞紙を細く切ったものをたくさん敷き詰めるだけの簡易的なもので大丈夫です。

水はもちろん水道水でOKです。

キャットフードはスーパーやドラッグストアで売っているもので構いません。
基本的には「総合栄養食」を選んであげれば問題ありません。
しっかり守らなくてはいけないのは、記載されている年齢です。

子猫用、1歳未満、7歳以上、シニア用、といった記載がありますので
猫に合ったものを購入するようにしましょう。

年齢に合わないキャットフードは栄養価が違うため体に良くないのです。
ここは注意が必要になります。

落ち着いてきたら必要に応じて買い足していきます。

  • 猫用トイレと猫砂
  • 動物病院などに連れていくためのキャリーケース
  • 爪とぎ
  • ケージ

このあたりは必ず必要になります。

寝床やおもちゃ、キャットタワーなどは、もちろん買ってあげても良いですが、
買わなくても何とかなります。

猫を飼うなら完全室内飼いの徹底を

今の時代、猫を飼うなら完全室内飼いを徹底するべきです。
以前のような外に出す飼い方は、猫にとってあまりにも危険が多すぎます。

  • 交通事故
  • 野良猫とのけんか
  • 感染症、伝染病のリスク
  • 糞尿などのご近所トラブル
  • 人間による虐待

完全室内飼いを徹底することで、このような危険に猫を晒さずに済みます。
ずっと一緒に過ごすことで猫とのコミュニケーションが図れ、病気の早期発見にもつながります。

猫が落ち着けるお気に入りの場所さえ作ってあげればそれほど手はかかりません。
猫は走り回るよりも、上り下りで運動することで運動不足が解消されるので、
上下運動ができるような高さのある空間があれば、広い部屋も必要ありません。

  • 落ち着く場所にトイレを置いてあげる
  • トイレの数は猫の数+1が理想
  • 食事や水はトイレから離してあげる
  • 爪とぎの位置や数
  • 家具の配置を工夫して猫が無理なく登れる場所をつくってあげる

こういった準備や工夫をしてあげれば、室内でも十分飼ってあげることができます。
ただし猫は網戸や引き戸の開け方を覚えるので脱走には注意が必要です。

また猫は高いところ、狭いところ、どこへでも行ってしまいます。
猫にとって危険なものや猫に触られたくないものはキチンとしまっておく必要があります。

異物の誤飲・誤食、落下事故、コードを噛んで感電といった
想定できる危険への対策はしてあげたいですね。

野良猫を保護したら最初に動物病院へ

野良猫や捨て猫を保護して飼うことになった場合、
まず最初に考えるべきことは動物病院に連れていくことです。

もしかしたら面倒だ、と思わるかもしれません。
お金もかかります。

しかし、信頼できる獣医師に、猫の健康状態をチェックしてもらったり、
今後の飼い方・育て方のアドバイスを受けたりするのは凄く大切なことです。

動物病院で診てもらうこととしては、

  • 健康状態・栄養状態の確認
  • ノミ・ダニの駆除
  • 腸内の寄生虫の検査
  • 猫エイズなどの感染症の検査

などが挙げられます。
またワクチン接種の時期や避妊・去勢手術のことも相談しておくと安心です。

余談ですが、ケージに入れようとすると暴れる猫は、まず洗濯ネットに入れると何とかなります。
脱走の防止にもなりますから、動物病院に連れて行くとき困った場合は試してみてくださいね。

飼う上で猫が犬と比べて楽なところ

散歩に連れて行く必要がない。
やはりこれが一番、犬と比べて楽なところではないでしょうか。

僕もこれまで10匹以上、猫を飼ってきましたが、
もし毎日散歩させなくてはならないのなら飼えなかったと思います。

次にしつけの必要がない、ということですね。
必要がないというよりも、できないといった方が正解かもしれません。

犬のように飼い主への忠誠心みたいなものはありませんから、
しつけて従ってもらうといったことは元々無理な話ですね。(笑)

お手入れが楽というのも大きいですよね。

猫は自分で毛づくろいをして体を清潔に保てる動物です。
基本的に入浴の必要もありませんし、臭いもしません。
長毛種以外はトリマーの必要もありません。

病気もしないわけではありませんが、犬に比べれば少ないと言われています。

犬のように落ちているものをとりあえず口に入れてしまうということがないので、
異物の誤食といった事故も犬よりは少ないですね。

猫を飼う上で大変なところ

トイレの問題

猫はとても綺麗好きです。
特にトイレは常に清潔にしてあげないと他の場所でしてしまう原因になってしまいます。

またトイレの汚れを猫が嫌うあまり、
我慢してしまって膀胱炎などの病気になってしまうことまであるのです。
気を付けてあげたいですよね。

猫は基本的にトイレをすぐに覚えてくれますが、
ソファやベッド、布団を汚してしまうといった粗相の問題に悩む飼い主が多いことも事実です。

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決してきつく叱ったりせず
飼い主自身が上手に気持ちをコントロールして向き合う必要があります。

またトイレをちゃんと使ってくれる場合でも、
毎日こまめに掃除をしてトイレを清潔に保つのは
大変な作業だとういうことは知っておくべきでしょう。

爪とぎの問題

猫の爪とぎは習性です。止めさせることはできません。
爪とぎをたくさん買ってきても、うまく使ってくれなくて悩む飼い主も多いですね。

壁や絨毯、大切な家具が恰好の爪とぎ場所になってしまってボロボロにされてしまう。
障子やふすまに穴をあけられる。

このような場合でも決してきつく叱ったりせず
飼い主自身が上手に気持ちをコントロールして猫と向き合うことが求められます。

爪とぎの種類や数、置き場所を工夫したり、防止シートを貼ったりといった対策をした上で
「猫を飼ったんだから、ある程度はしょうがない」とあきらめることも必要になります。

インテリアは制限される

例えばユリなどの観葉植物は、猫に対して強い毒性を持っています。
間違って猫が食べてしまうと、それこそ命に関わります。

また棚の上に置物を置いたりすると、猫が走り回って落として割ってしまうこともあるでしょう。

爪とぎで高価な家具を傷つけてしまうことだってあります。

このように猫を飼うと、室内のインテリアは大幅に制限されることになります。

抜け毛の問題

猫を飼っていると、どうしても抜け毛に悩まされます。
抱っこすると服にいっぱい付いてしまいますし、換毛期ともなると、部屋中抜け毛だらけ・・・

特に長毛種は抜け毛がひどいです。

また抜け毛が多いと、毛づくろいのときに飲み込む量も多くなり、嘔吐してしまうこともあります。掃除の手間がどうしても増えてしまうのは仕方がありません。

夜の大運動会

猫は元来、夜行性です。
夜になると突然、元気いっぱいに走り回る大運動会が始まることがあります。

多頭飼いの場合、夜の運動会が始まるとすべての猫がつられて走って大変なことに・・・
また朝方にお腹が空いた猫に起こされるなんてことは日常茶飯事です。

長期の旅行にいけない

猫だけで留守番をさせるのは、僕の経験からいっても2泊3日が限界だと思います。

それ以上の長い期間、旅行や出張で家を空けるのならば
ペットホテルやペットシッターを利用する必要があります。

いずれにしても猫を飼うと、長期間の旅行は難しくなります。

環境の変化に弱くストレスをためやすい

猫は「いつもと同じ」環境を愛する動物です。
急な環境の変化に弱く、ストレスをためやすい傾向があります。

急に部屋の模様替えをしたりするのは避けてあげた方が良いですし、
引越しの場合などは、最大限に気を使ってあげなくてはいけません。

また新しい猫を迎えるときにも注意が必要です。
猫同士の相性もあるからです。

先住猫がストレスで体調を壊してしまったり、ケンカが絶えなかったり、
あまりにも相性が良くないなら移住空間を分ける必要も出てきます。

猫がストレスをためてしまうと

  • 餌を食べなくなる
  • 水を飲まなくなる
  • 便秘や下痢
  • トイレの回数が増える
  • 粗相が増える
  • 過剰な毛づくろいで毛がなくなる

といった症状が現れることもあります。
気を付けてあげたいですよね。

猫を飼うと住める家が限定される

賃貸アパートやマンションは猫を飼うことができない場合も多いです。
できたとしても賃料が割高、敷金が戻ってこないなど悪条件だったりします。

猫は環境の変化が苦手で、できれば引越し自体を避けてあげたいということもありますし、
猫を飼うと住める家が、どうしても限定されてしまいますね。

猫を飼う費用

現実問題として費用の問題が、一番大変なことではないでしょうか。
もちろん多頭飼いなら、その分かかる費用も高くなります。

キャットフードやトイレの猫砂といった毎日の生活でかかる費用はもちろん、
猫トイレや爪とぎ、ケージ、キャリーケース、食器、ブラシなど
猫のために準備してあげる道具はすべてお金がかかります。

夏の留守番中のエアコン代など電気代も考えなくてはいけません。

このように猫を飼うとお金がかかるのがですが、
その中でも最も高いのは病院に連れていったときにかかる費用です。

ワクチン接種、避妊・去勢手術、ノミ、ダニ対策。
突然のケガや病気・・・

動物病院の治療費や入院費は保険がききません。
人間の3割負担などとは違って全額自己負担になります。
病気の種類によっては、思いもよらぬほどの高額になる場合もあります。

普段から猫貯金としてお金を溜めたり、ペット保険の加入も視野に入れた方が良いかもしれません。

猫を飼うための大切な心構え

ここまで「猫を飼うって大変」という具体的な事例をいろいろと挙げてきました。

大切なことは、あなたが本当に猫が好きかどうか?
結局はここに付きます。

猫はぬいぐるみではありませんから、飼うとなると本当に大変です。

仕事で疲れていようと、体調が悪かろうと
毎日のごはんの用意は絶対にしなくてはいけませんし、
猫がトイレに行けば生き物ですから、やっぱり物凄く臭いです。

掃除の負担は確実に増えますし、爪とぎで家具はボロボロにされるかもしれません。

それにお金もかかります。
病院に連れていったら、全額自己負担ですから結構大きい額を請求されます。

それもこれも全部含めて、猫を飼ったのだからしょうがないと思える人でなくては無理です。
全てを受け入れて猫に合わせていかなくてはいけません。

さまざまな大変さをすべて受け入れるかわりに、
猫は言葉では言い表せない幸せを人間に与えてくれます。

「本当に猫が好きかどうか?」
本当に猫が好きな人は、猫がどんなに悪さをしても無条件で許すことができるものです。

そして猫を飼うということは、猫の命に責任を持つということですから
必ず最後まで人として責任を持って面倒を見るという覚悟が何よりも大切になります。

最後に

今回は猫を飼う場合に、大変になるであろうことをいろいろとご紹介すると同時に
大切な心構えなども述べさせていただきました。

心構えはもちろん大切なのですが、具体的・物理的なシミュレーションも大切です。

例えば一人暮らしの学生さんの場合でしたら、
将来就職が決まって、ライフスタイルが大きく変化するような場合でも
本当に猫を飼って面倒を見続けることができるのか、よく考えてみることです。

一人暮らしの年配の方でしたら、もし自分に何かあったときに
代わりに猫の世話をしてくれる人はいるのか、ということまで考えておくべきでしょう。

縁があって一緒に生活することになった猫が、不幸にならないよう
猫を飼うということに慎重である必要があります。

そして覚悟を決めて猫を飼ったのなら、
あなたの猫が幸せになれるよう精一杯可愛がってあげてくださいね。

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