猫の治療費が払えない時の対処法と、そうならないための備え

猫の治療費が払えない 猫を飼う準備

猫を飼うと何かとお金がかかります。
中でも高額になりがちなのは、猫がケガをしたり、
病気が見つかったりした時に動物病院でかかる治療費です。

動物病院の治療費は全額自己負担。驚くほど高額になる場合もあります。
今回は猫の治療費が払えない時の対処法や、
そうならないための備えについて一緒に考えてみましょう。

猫の治療費が払えない時の対処法

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実際にかかった治療費の具体例

まずは具体例を見てみます。
ある病院で、猫の骨折で手術1回、7日間の入院が必要になった場合の治療費です。

  • 初診料 1,620円
  • 入院7日間 68,040円
  • 点滴 21,060円
  • 血液検査 12,960円
  • レントゲン検査 11,880円
  • 注射料 8,640円
  • 麻酔 14,040円
  • 手術 129,600円

合計267,840円になります。
高額ですよね。

これはほんの1例です。
完全室内飼いが定着するのに伴って、猫の寿命はどんどん延びています。

重い病気になって病院で診てもらうと、
70万円、80万円、それこそ100万円に届こうかという治療費を告げられるケースもあります。

人間の場合なら国民健康保険の制度で3割負担で済みますが、猫にはそのような制度はありません。

全額自己負担になります。
「とても払えない」と途方に暮れてしまう飼い主が多いのが現実です。

猫の治療費が払えない時の対処法

かかりつけの獣医師とよく相談してみる

最優先で飼い主がとるべき行動は、かかりつけの獣医師とよく相談することです。
まずは現状をキチンと把握する必要があります。

  • どういう治療が必要なのか?
  • 実際に費用はいくらかかるのか?
  • その治療をすれば完治するのか?完治の可能性は?
  • 完治しない場合は、どういう経過をたどるのか?

こういったことを獣医師にしっかり聞いて現状を把握したうえで、
経済的に厳しいことを打ち明けて、治療方法を相談します。

幾らまでなら払えるのかを冷静に考えて、
どこまでの治療を受けさせて、どこからの治療をあきらめるのかを獣医師と相談します。

獣医師もプロですから適切なアドバイスをしてくれるはずです。
最終的には飼い主の決断になります。

とても辛い状況ですが、悔いの残らない決断をしたいものですよね。

病院ごとの料金の比較、検討

少し意外ですが、動物病院は業種としては「サービス業」に分類されます。
獣医師会などで共通の料金を設定することは、独占禁止法で禁止されているのです。
そのため各病院の自由診療になります。

同じ病気でも病院によって治療費が大きく違うということもあり得ますので、
余裕があれば動物病院ごとの料金を比較してみましょう。

その際、ホームページに掲載されている料金表などで確認するのではなく、
病院に電話をしたり、実際に足を運んだりして確認した方が良いです。

猫の症状を正確に伝えて獣医師に直接話を聞いた方が、実際に近い金額がわかるでしょう。

分割払いができないか相談してみる

治療費が高額でどうしても一括で払えない時は、分割払いができないか相談してみましょう。
もちろん断られることもあるとは思いますが、動物病院は自由診療です。
長く通っているなど獣医師と飼い主の間に信頼関係があれば、相談に乗ってくれる可能性もあるかもしれません。

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クレジットカードが使えることも

最近ではクレジットカード支払いに対応している動物病院も増えています。

現金だと一括払いが基本ですが、クレジットカードに対応した病院なら
分割払いやボーナス払い、リボ払いなどに応じてもらえる可能性があります。

家族や友人にお金を借りる

万策尽きたときには家族や、親友と呼べる友人がいるなら、
その方に相談してみるのも手段の一つです。

ペットローンやカードローンといったモノを安易に利用してしまうと、
返済のときに高額の利息に苦しむことになってしまいます。
結局は猫のためにはならないことがほとんどでしょう。

猫の治療費に備える方法

猫貯金

例えば生まれて半年の子猫を飼い始めたとします。
「この子のために月に5,000円ずつ貯金しよう」と決めて忠実に実行した場合、
1年で6万円ですから、5年で30万円、10年で60万円貯金できることになります。

猫は人間よりもずっと速いペースで年を取っていきます。
高齢になるほど重い病気にかかる可能性は高まります。
10年後に60万円の貯金が実現できていれば、猫に何かあったとき物凄く役に立つことでしょう。

ペット保険

ペット保険で備えておくというのも一般的な方法です。
僕自身もペット保険に加入して、月々2,600円ほどの保険料をずっと払い続けています。

仮に今、猫に何か起こった場合、医療費の80%を1つの病気につき50万円まで、
年間100万円まで補償してもらえます。

僕自身、「猫のためにポンっと50万円払えますか?」と聞かれたら、
「難しい」と答えざるをえません。

しかしペット保険に加入していれば、僕のように経済的にあまり余裕のない者でも、
50万円以上の治療を少ない負担で猫に受けさせてあげられる訳です。

猫が病気になったときに、できる限りの治療を受けさせてあげたいと思って、
僕はペット保険に加入していますし、これからも加入し続けたいと思っています。

安楽死について

とても重くて辛い言葉ですが、安楽死について触れておきたいと思います。

ある獣医師は次のようにおっしゃっています。

  • 病気にかかった後でも食べることができていたモノが、食べられなくなったとき
  • 病状が進行して、痙攣・嘔吐がコントロールできなくなったとき

猫がこういう状態になったとき、飼い主に安楽死の話をするのだそうです。

死期が近くもう助かる見込みはなく、猫に大きな苦痛がある場合は
痛みや苦しみから猫を解放し、安らかに眠ってもらうという選択も
視野に入れなくてはいけなくなります。

とても辛いことですが、そういう現実もあるということです。

最後に

猫が病気になってしまい高額の治療費が払えない状況は、誰にでも起こる可能性があります。
僕はペット保険に入っていますが、ペット保険も万能ではありません。
補償対象外のケースもあるからです。

大切なのは、それぞれの飼い主の状況の中で、
「自分はできる限りのことを猫のためにしてあげた」と思える行動をとることだと思います。

縁があって飼うことになり、たくさんの幸せを与えてくれる猫のために、
悔いが残らない行動をしていきたいものですよね。

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