捨て猫を拾いたい。心構えと実際にやるべきことをまとめました。

捨て猫を拾いたい。 猫を飼う準備

「捨て猫を拾いたいな」と、安易に何となく考えているならそれは違います。
猫はぬいぐるみではないからです。

捨て猫を拾うということは、その猫の命を預かるということ。
そこには必ず責任が伴います。
心構えと実際にやるべきことを一緒に見ていきましょう。

捨て猫を拾いたい気持ち

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捨て猫を拾った僕の体験談

もう10年以上も前のことです。

僕は深夜働いているのですが、朝、車で家に帰るとき偶然タバコが切れたんですよ。
その当時、僕は物凄いヘビースモーカーでした。
タバコが切れたとなると居ても立っても居られなくなり、近くのコンビニに車を走らせました。

車から降りてコンビニの入り口に目をやった瞬間、その猫が目に飛び込んできました。
近づいて見てみると、赤ちゃんに近い茶色の子猫です。

季節は冬でした。
風邪をひいているのか、鼻水やら目やにやらで顔中クシャクシャでした。
その顔中クシャクシャの子猫が、僕に向かってニャーニャーと精一杯鳴くんですよ。

この寒い季節にこの子は一人では、この先とても生きていけないだろうと思いました。
そう思うと、どうしてもこの子を置いてそこから離れることができなくなりました。

僕は高齢の母と二人で住んでいます。
その母が本当に猫が好きな人で何匹も何匹も拾ってくるんですよ。

当時7匹くらい家に猫がいました。
そういう環境があったものですから、家に連れて帰ることに決めました。

まだ本当に小さいので、この先20年くらい生きるかもしれない。
この子は最後まで僕が面倒を見ようという覚悟も決めました。

顔のクシャクシャが治ると、本当に美人な女の子でした。
今ではすっかり家族の一員として他の猫達と一緒に元気に過ごしています。
冒頭の写真の猫が、その子です。

可愛い子猫を見ると、それがペットショップであろうと、
私のようにコンビニの入り口であろうと衝動的に「飼いたい!」と思ってしまいますよね。

ここで一番大切なことは、「最後まで面倒を見れるか?」ということを冷静に考える、ということではないでしょうか?

あなたも、そして、僕も・・・
「猫を飼う」ということは「命を預かる」ということだと、肝に銘じなくてはいけないと思います。

捨て猫がよくいる場所

世の中には猫がよく捨てられている場所というのが存在します。

例えば公園です。
よくテレビドラマなどでも、小さい子供が猫を拾ってくるときは、
たいがい公園が定番ですよね。

そしてお母さんに「うちでは飼えないから、公園に戻してきなさい!」と怒られてしまいます。

猫を捨てるなら動物病院の前でと考える人も多いようです。
保護してもらえる可能性が高いと思うのでしょう。

同じ理由でペットショップやトリミングサロンの前
さらには猫が好きでたくさん飼っている近所の家の前とか、
そういうところに捨てられている場合もあります。

あとは人の出入りが多いという理由でコンビニの前に捨てる人もいるようです。
猫好きな人が見つけてくれるかもしれないと考えるのでしょう。
僕自身もコンビニの前で捨て猫を拾った経験者ですが。

こうして見てくると、猫を捨てる人なりに
「できれば保護してもらいたい」という気持ちが働いているのは間違いないですね。

捨て猫ではない可能性も

猫がダンボールや紙袋などに入れられて放置されているのなら、
明らかに捨て猫だとわかりますよね。
しかし中には捨て猫ではないケースもあります。

例えば子猫が独りぼっちでいるときは、近くに母猫がいる可能性があります。

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また耳がカットされて花びらのような形になっている猫は、
去勢・避妊済みで地域で保護されている「さくら猫」と呼ばれる猫になります。

「そういうケースもあるんだな」と、知識として知っておいていただければと思います。

猫を捨てる理由

飼い主が猫を捨ててしまう理由は様々です。

中には「思ったより可愛くなかった」とか「思うようになついてくれない」とか、
自分勝手な理由で猫を捨ててしまうどうしようもない人間もいます。

また飼い続けたいという気持ちがあっても

  • 引っ越し先で猫を飼うことが禁止されている
  • 家族の一人が猫アレルギーを発症した
  • 予定外の出産で子猫がたくさん生まれてしまい飼えない
  • 飼い主が高齢になって施設に入ることになった
  • 飼い主が亡くなって引き取る人がいない

といった様々な理由で猫を捨ててしまう飼い主もいます。

「なんて無責任なんだ!」と他人事のように非難するのではなく、
自分自身にも起こりえるリスクだと捉えて、
自分自身に起こったらどうするべきかを普段から考えておくことが大切だと思います。

捨て猫を拾ったら、まずは動物病院へ

実際に捨て猫を拾った場合は、家でそのまま飼う場合でも里親を探す場合でも
まずは動物病院に連れていって診てもらいましょう。

寒い時期なら猫風邪をひいてるでしょうし、外にいる猫はたいがいノミをわかしています。
お腹に虫をわかしている猫も多いでしょう。

ケガをしているかもしれませんし、猫エイズなどの感染症のキャリアの可能性もあります。

また猫のだいたいの年齢を特定してもらうことも大切です。

マイクロチップの有無も確認してもらう必要があります。
マイクロチップとは、動物の体に埋め込むタイプの迷子札のようなものです。
もし、埋め込まれていれば飼い主のもとに戻してあげることができます。

家でそのまま飼う場合でも里親を探す場合でも、必ず動物病院に連れていってあげてくださいね。

里親を探す場合の注意点

もしあなたが拾ってきた猫の里親を探す場合は細心の注意が必要です。
次のようなことをよく確認する必要があります。

  • その人の自宅がペット可の場所か?
  • 家族の同意が得られているか?
  • 最後まで本当に面倒を見てくれる人か?
  • 先住猫がいる場合はその子と上手くいきそうか?

猫を飼うということは餌代や医療費などすごく費用がかかります。
くれぐれも猫好きで信頼のおける人を見つけてあげなくてはいけません。

里親を探す方法

一番良いのはあなたの知人を当たることです。
あなたの信頼できる知人の中に猫好きで飼ってくれる人がいれば、
それに越したことはないでしょう。

知人にそういう人がいない場合は、動物病院にポスターを貼らしてもらったり、
ネットの里親募集の掲示板を利用するのも1つの方法です。

いずれにしても里親になる人とは、あなた自身が直接会って、
本当に信頼できる人かどうか判断すべきです。

世の中、善人ばかりではありません。
転売目的の人もいるかもしれません。
もっと言ってしまうと虐待目的の人だっていないとは限りません。

猫を引き渡す際は、あなた自身が相手の家に届けに行った方が良いと思います。
万一、「これはダメだ」と思ったなら迷わず猫を連れて帰ってきて違う人を探しましょう。

里親探しというのは、それくらい慎重に行うべきだと僕は考えます。

最後に

今回は「捨て猫を拾いたい」という場合に、
持つべき心構えや実際にやるべきことをご紹介しました。

繰り返しになりますが猫はぬいぐるみではありません。
捨て猫を拾ったなら、その猫の命を預かる責任が生まれます。

必ず自分で飼うことができる、あるいは必ず里親を見つけることができる、
その見通しが確実に立つことが捨て猫を拾う条件になります。

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