猫の噛み癖が治らない・・・
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
一口に噛み癖と言っても、猫の性格も噛んでくる状況もさまざま。
対策も「これだ!」と一つに決めることは難しいですよね。
そこで今回は、うちの猫の場合の噛み癖の原因と対策をご紹介します。
参考にしてみてくださいね。
うちの猫の場合の噛み癖の原因と対策
うちのレン(オス8才)です。
この子によく噛みつかれることがあるのですが、反省してみると原因は僕自身にあることがほとんどでした。
本当に人懐こくて可愛いらしい猫で、撫で始めたらずっと撫で続けたくなってしまうのです。
抱っこもそうです。
「そろそろやめてほしいな」という素振りがあっても、ギュっときつく抱きしめてしまうんですよね。
そういう猫の気持ちを無視した「飼い主本位の迷惑なスキンシップ」が噛みつかれる原因だと反省しました。
猫と良い関係を築くためには「構ってほしいモード」や「そろそろやめてほしいモード」を察知することが大切です。
「そろそろやめてほしいモード」を察知したなら、未練を残さずサッと手を離してあげるのがお互いのためです。
噛みつかれるという意味で、もう一つ注意しなくてはいけないモードがあります。
「荒ぶりモード」といって、遊んであげているときなどに突然一種の興奮状態に陥ってしまうのです。
こういうときに下手に手を出すと、それこそ出血するくらいの勢いで噛みつかれたり引っかかれたりする危険があります。
ここでも大事なことは、猫の「荒ぶりモード」を察知して手を出さないということです。
ほかに考えられる原因は?
うちの猫の場合の噛んでくる原因は、猫が「もうやめてほしいモード」になってるにもかかわらず、僕がしつこく撫で続けたり無理に抱っこし続けたりしたことでした。
もう一つは「荒ぶりモード」になってる時。
他にも考えられる原因はあります。
対策を立てるためにも、いろいろな原因を知っておくことが大切です。
猫なりの愛情表現
飼い主が優しく撫でてあげてるとき、うっとりと気持ち良さそうに目を閉じていたのに、いきなりガブっと噛みついてくることがあります。
これは猫なりの愛情表現です。
「好き」という気持ちを表現する、いわゆる甘噛みと呼ばれる行為です。
決して悪意があるわけではないのです。
ただし力加減がわからない猫もいます。
子猫時代に親兄弟と共に育ち、じゃれあいながら噛むときの力加減を自然に学んでいくものですが・・・
生れて間もなく親兄弟から引き離されて1匹で育った猫などは、力加減を学んでいませんので、悪気はないのですがつい強く噛み過ぎてしまうこともあるのです。
歯の生え変わり
子猫の乳歯は生後1ヶ月で生えそろい、遅くとも半年が過ぎるころには永久歯に生え変わります。
このとき歯茎がむずかゆくなってしまい、かゆさを抑えるために何かを噛みたくなってしまうのです。
この特徴は歯が生え始めた人間の赤ちゃんにも同様に表れて、遊んでいるおもちゃを噛んだりすることもあると言われています。
「歯固め」と呼ばれるこの行動が見られる子猫には、噛んでも安全なおもちゃやタオルケットなどを与えてあげてくださいね。
ケガ、病気
猫が噛んでくる原因として、もう一つ飼い主が認識しておかなければならないのがケガや病気の可能性です。
どこか身体に痛む場所がある場合、触れさせないように威嚇のために噛んでくることがあります。
骨折や内臓疾患、被毛に隠れたケガなど外から見ただけではわからない場合もあるので、元気がないなど気になる症状があるなら迷わず動物病院に連れていってあげてくださいね。
その猫に合った対策を見つける
一口に「猫の噛み癖」と言っても状況や猫の性格もさまざまです。
いろんな対策の仕方を知識として持っておいて「コレがダメならアレ」という感じで順番に試していくようなスタンスが良いと思いますよ。
猫のモードを見極める
先程から説明しているように猫には
- かまってほしいモード
- もうやめてほしいモード
- 荒ぶりモード
といった状態があります。
撫でてあげたり抱っこしたりするときは、猫のモードをしっかり見極めるというのが一番の噛み癖対策です。
言葉に出して言い聞かせる
「どうして噛むの?」「お前が噛んだら凄く痛いんだよ」と、じっと猫の目を見て言葉に出して言い聞かせるという方法。
演歌歌手の藤あや子さんは大の猫好きで有名でらっしゃるのですが、つい強く噛んでしまった愛猫に「ダメでしょ!」と言い聞かせている場面をツイッターにアップなさっていました。
猫もなぜ自分が怒られているのか理解しているような顔をしてますよね(^^)
甘噛みの力加減を間違えて強噛みしてきたのでお説教したら反省してる風の顔が可愛すぎた pic.twitter.com/V6Z3TLhiHX
— 藤 あや子 (@fuji_ayako) May 24, 2021
※藤あや子さんのツイッターより引用させていただきました。
大きな声でひるませる
噛まれた瞬間に「痛い!」とか「ダメ!」とか、大きな声を出してビックリさせてひるませるという方法です。
ヤフー知恵袋などを見ていると・・・
「ダメ!」という言葉では効き目がなかったが、低い声で「ガァっ!!」みたいな動物的な声で威嚇すると効果があったという声もありました。
比較的簡単にできることですから、いろんなパターンを試してみると良いと思いますよ。
噛まれた手を猫の口に押し付ける
僕も経験があるのですが、猫に手を噛まれたときに反射的に手を引っ込めると、さらに噛み続けられて離してくれなくなることがあります。
そういうときは「ひっかき」も同時にやられてるので、手は傷だらけになり出血してまうことも。
噛まれたときは、あえて猫の口に手を押し付けてみるのも一つの方法です。
噛み続けることができないので、口を離してくれるかもしれません。
無視してその場を離れる
僕の経験上、噛まれたら無視して猫の前から離れるのも良い方法だと思いますよ。
飼い主としては「痛いなぁ~どうして噛むんだろう」という腹立たしい気持ちもあるとは思いますが、いったん距離を取って冷静に気持ちを切り替えるのです。
猫は猫で自分が飼い主を噛んでしまったことなどずっと覚えているはずもなく、すぐに忘れてしまっているでしょう。
猫に噛まれた傷は大事になる場合もある
僕もこれまで何度も猫に噛まれたりひっかかれたりして、出血したりミミズ腫れになったりしたことがありましたが、幸いいつも自然に治りました。
でも油断は禁物です。
僕の高齢の母がうちの猫に指を噛まれて、放置していたらひどく腫れあがってしまったことがありました。
全然治らず、痛みもどんどんひどくなる一方だったのでそのときは医者に行きました。
こういうこともありますので、あまり神経質になるのもどうかとは思いますが、噛まれたら大事になる場合もあるということは頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。
最後に
どうしても噛み癖が治らないという猫もいるでしょう。
そういう子を相手にするときは、例えば軍手や厚手の靴下で手を保護するというのは良い方法ですよ。
「この子は噛む子なんだ」と噛み癖を受け入れてあげる感じの方が気楽な場合もあります。
猫はぬいぐるみではなく生き物。
性格も育ってきた環境も様々です。
飼い主の思い通りにならない猫も当然います。
だからといってキツく叱ったり、体罰を与えたりするのは言語道断です。
猫と良い関係を築くには、猫に依存しすぎずちょうど良い距離感を見つけることが大切です。
どうしても噛んでくるのなら、寝ているときにそっと撫でてあげれば良いじゃないですか。
年を取ってくれば、嘘のように穏やかになるのも、よくあることです(^^)
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