猫をケージに入れるのは「閉じ込める」感じがしてイヤだな・・・
そう思う人もいるかもしれません。
確かに長い時間ずっと入れっぱなしにされたら猫もストレスを感じてしまうでしょう。
しかし猫を飼うならやはりケージは必要です。
今回は僕の体験に基づいて、ケージが必要な状況やストレス対策についてお伝えしますね。
ケージが必要な状況
多頭飼いで、他の猫と物理的に離したいとき
僕の家では今4匹多頭飼いしているのですが、そのうちの1匹が猫エイズのキャリアなのです。
もし他の猫と出血を伴うような激しいケンカをしてしまったら、病気がうつってしまう危険があります。
飼い主の目が届かないときや猫たちだけで留守番させなくてはならないときは、どうしてもキャリアの猫をケージに入れなくてはいけません。
僕の家ではたまたま「1匹が猫エイズのキャリア」という理由でしがた、どのような理由であれ多頭飼いをしていたら、他の猫と物理的に離したい状況というのが必ず出てくるものです。
多頭飼いをするならケージは必需品ですね。
子猫時代
子猫時代はあらゆるものに興味を示して、飼い主の予想もつかないような行動をすることがあります。
たとえ1匹だけで飼っているとしても、留守番させる時などはケージに入れておいた方が安心です。
新しい猫を迎えるとき
新しい猫を迎えるときは、最初のうちは新入り猫をケージの中で過ごさせた方が良いです。
少しずつ先住猫や飼い主に慣らしていくためにも、何かあったときの回避場所という意味でもケージが必要になります。
引っ越しのとき
飼い主の引っ越しは猫にとっては一大事です。
慣れ親しんだ環境が一気に無くなってしまい、猫は不安な気持ちでいっぱいになるでしょう。
引越し準備をするときも、新しい家に引っ越したあとも、猫に少しでも落ち着ける場所を提供してあげるという意味でケージが必要になります。
また脱走の防止にもなります。
災害時
地震や大雨などの自然災害が起こってしまったとき・・・
猫を連れて逃げたり、ペット可の避難所で過ごさせたり、猫の命を守るためにキャリーバッグやケージは絶対に必要になります。
ストレスに要注意
猫は元来、狭い空間が好きな動物です。狭いところに入ると本能的に安心するのです。
ケージをうまく使ってあげれば、猫にとって心が安らぐ落ち着ける空間になります。
しかし1日中ケージに閉じ込めたり、悪いことをした時の罰として無理やり押し込めたりしたら、ケージに入れられることが猫にとって大きなストレスになってしまうでしょう。
猫は凄くデリケートな動物ですから、ケージに入れるときは猫の気持ちに十分配慮して、できるだけストレスを感じないようにしてあげなくてはいけません。
ストレス対策
1対1で可愛がってあげる時間を作る
猫の気持ちに配慮してあげたいのは山々なのですが、飼い主にも生活があります。
どうしても長時間猫をケージに入れたまま留守番させなくてはいけない状況も出てくるでしょう。
そこは「仕方がない」と割り切ることも必要です。
その分飼い主が家にいるときはできるだけケージから出してあげて、短い時間でも良いので毎日心を込めて1対1で可愛がってあげる時間を作ってあげてください。
「おまえのことを大切に思ってるよ」という気持ちを示してあげれば、猫にも必ず伝わります。
普段からケージに慣らしておく
必要なときだけケージに入れるという使い方では、どうしても猫は「閉じ込められた」と感じてしまいます。
普段からケージの扉は開けっ放しにして、猫が自分の意志で自由に出入りできるようにしておきましょう。
ケージの中にお気に入りのタオルケットを敷いた小さなダンボールなどを置いてあげて、猫がそこでくつろぐようになればしめたものです。
そして食事をいつもケージの中で食べさせる習慣をつけるのです。
こういうふうにしてケージを「閉じ込められるイヤな場所」ではなく「いつも使っている落ちつける場所」と思わせる工夫をすると良いですよ。
普段からケージに慣らしておくことがとても大切です。
ケージの選び方
ケージの中にはトイレや寝床はもちろん、食事用の食器や水も置くことになります。
金銭的にもスペース的にも可能な範囲で大き目の広いケージを選んであげてください。
また猫は高いところが落ち着きますので、2段、3段とできるだけ高さのあるものが良いですね。
ケージを置く場所
ケージを置く場所は、人の動線から外れたなるべく静かなところが良いですね。
洗濯機とかテレビの近くといったうるさい場所はなるべく避けてあげてください。
かといって誰もいないところにポツンと置いておくのも良くないです。
猫がケージの中から、飼い主や家族の普段の生活をさりげなく見渡せるような距離感のところに置いてあげるのベストです。
最後に
うちで使っているケージです。
他の家具などで段差を作って上りやすくしてあげて、天井部分は猫のくつろぎ場になっています。
このケージをいつも使っている猫エイズのキャリア猫はこの子です。
どうしても他の猫たちよりケージの中で過ごす時間が長くなります。
かわいそうだとは思うのですが、やはり飼い主にも生活がありますから仕方がないと割り切っています。
その代わりできる範囲で外に出してあげて、1対1で可愛がってあげる時間を作ってあげています。
僕の家ではこういう意識でケージを使っています。参考になれば幸いです。
コメント