野良猫に餌をあげてはいけない!安易な同情はかえって猫のためにならない

野良猫に餌をあげてはいけない理由とは 猫の食事に関すること

どうしても気になる野良猫に出会ってしまった。
寒いだろう、お腹を空かせてるだろう、と同情してしまう。
それでつい餌をあげに通ってしまう。

猫好きなら、よくわかる感情ですよね。
僕もよくわかります。

でも安易に餌をあげるだけの行為は、かえって猫にとって不幸な結果に繋がります。
安易に餌をあげてはいけない理由と、猫のためにできることを一緒に考えてみましょう。

野良猫に餌をあげてはいけない理由

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なぜ野良猫に餌をあげてはいけないのか?

野良猫に餌をあげることが習慣になると、
猫は「ここにくれば餌がもらえる」と学習してしまいます。

それであなたが来るのを待つようになるでしょう。
何らかの理由で、あなたが餌をあげに通えなくなったらどうなりますか?
猫の気持ちを裏切ることになって、かえってかわいそうですよね。

でもこれは言ってみれば「小さい問題」です。
他にも、もっと大きな問題があります。

近隣住民とのトラブル

世の中、僕たちみたいな猫好きな人間ばかりではありません。
猫が苦手、大嫌いという人間もいっぱいいます。
このことを僕ら猫好きな人間は忘れてはいけません。

「ここに来れば餌がもらえる」と知ったら、その猫だけでなく他の野良猫も集まってくるでしょう。

生き物ですから当然、オシッコもすればウンコもします。
大きな声で鳴いたりもするでしょう。

近隣の住民からしたら、特に猫が嫌いな人からしたら、
これって迷惑以外の何物でもないですよね。

「迷惑だな」と心の中で思うだけではなく、実際に行動に移す人もいるかもしれませんよ。
餌に毒を混ぜたり、保健所に電話したり・・・

ネットなどで信じられないような猫虐待をする人のニュースを見ることもありますよね?

隣の家の女性が野良猫に餌をやり続けて、
糞尿被害で自宅が汚れたと近隣住民が裁判を起こし、
女性に対し慰謝料として55万円の支払いを命じる判決が出た、という例まであります。

安易に野良猫に餌をあげるという行為が、
他人の迷惑に繋がる可能性があるということは忘れてはいけません。

不幸な命、かわいそうな命が増えるだけ

あなたは野良猫を見て「かわいそう」と思ったわけですよね?
餌をあげるという行為は、
その「かわいそうな野良猫」を増やすことに繋がるという現実があるんですよ。

あなたが餌をあげることで野良猫の栄養状態が良くなります。
野良猫ですから当然、不妊手術もしてないですよね。

猫の繁殖能力は凄いものがあります。

子猫は1年も経たずに子供を産める体に成熟します。
1年に3~4回発情期を迎え、1度に3~5匹子猫を産みます。
それが毎年続くのです。

本当にどんどん野良の子猫が増えていくわけです。

あなたが「かわいそう」だと思って野良猫に餌をあげる行為が
その「かわいそう」な野良猫をどんどん増やすことに繋がっていくという現実

ここから目を背けて、ただ餌をあげ続けるだけの行為は無責任と言われても仕方がないでしょう。
それでは、どうしたら良いのでしょうか?

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どうしたら良いのか?

最善策は飼ってあげること

最善策はその野良猫を保護して飼ってあげることです。

手前味噌で恐縮ですが、
僕の家では今までたくさんの猫を飼ってきましたが、全員が元野良猫です。

最初から飼ってあげることを前提に餌をあげて
ある程度気持ちが通じたうえで、家に連れてきた猫ばかりです。

餌をあげるのなら、その猫を一生飼うという覚悟を決める。
結局はこれが最善策だと思います。

次善の策は

飼ってあげることができればそれがベストですが、
いろいろな事情でそれが難しいという方もたくさんいらっしゃるでしょう。

次善の策としては、不幸な命を増やさないという意味で
不妊手術だけでもしてあげるということです。

メス猫の避妊手術はもちろんですが、
オス猫の去勢手術も不幸な命を増やさないという意味で、必要なのはメス猫と同じことです。

また不妊手術をしてあげることによって発情期から解放されます。
気性もおとなしくなりますし、異性を求めてケンカをしたり、放浪したりもなくなりますから、
ケガや事故に遭う危険も多少は少なくなるでしょう。

そこまでするお金も気持ちもないということでしたら、
そもそも野良猫に餌をあげること自体やめた方が良いのです。

ただ「かわいそう」だからというだけで安易に餌をあげるだけの行為は、
無責任だと言われても仕方がありません。

悲しいことですが、見て見ぬふりをしているほうが良いということも
世の中にはあるということです。

地域猫活動について

先ほどお話した不幸な命が増えるのを防ぐ目的で、
野良猫に不妊手術をしてあげる活動を「TNR活動」と言います。

  • TRAP(トラップ) 捕獲する
  • NEUTER(ニューター) 不妊手術を施す
  • RETURN(リターン) 元いた場所に返す

このTNR活動ですが実際に一人でやるとなると、たとえ1匹でも結構ハードルが高いですよね。
このTNR活動を地域のボランティアが中心になって行っているケースが、今どんどん増えてきています。

いわゆる地域猫活動を言われる動きですよね。

試しに僕が住んでいる市で「●●市 地域猫」と検索してみると、
さっそく地域猫活動をしている団体が見つかりました。

隣の市で検索してみてもやはり同じような団体が見つかりました。

僕もそうだからよくわかるのですが、猫好きというのは、とことん猫が好きな性分です。
そういう人たちが集まって行っている活動なら、ある程度信頼性も高いと思います。

一人なら難しい「TNR活動」も、組織ならノウハウがあったり、
適切なアドバイスを受けられたりきっとメリットもあるかと思います。

もしあなたが野良猫を何とか助けてあげたいという気持ちはあるのに、
一歩が踏み出せないという場合は、

あなたの住んでいる近くで地域猫活動をしている組織がないか
ネットで調べてみるのも1つの方法だと思いますよ。

最後に

今回は野良猫に餌をあげるのなら一生飼ってあげる覚悟を持つべきだというお話をしました。

幸い僕の家の場合は、一生飼ってあげることが可能な環境があった訳ですが、
そうでない方もたくさんいらっしゃると思います。

そういう方に向けて、地域猫活動の話もさせていただきました。

僕自身も将来、お金と時間が持てるようになったら
地域猫活動に参加してみたいと真剣に考えています。

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