猫の食べ物 キャットフード以外で与えても大丈夫なモノと絶対ダメなモノ

猫の食べ物 キャットフード以外であげても良いものは? 猫の食事に関すること

猫の食べ物と人間の食べ物では基本的に必要とする栄養素が違います。

人間にとっては有益な食べ物でも、猫が食べると健康を害したり、
場合によっては死に至ってしまう危険な食べ物もあります。

今回はキャットフード以外で猫に与えても大丈夫なモノと、絶対ダメなモノを見ていきましょう。

猫の食べ物 キャットフード以外であげもいいものを紹介

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キャットフード以外で猫に与えても大丈夫な食べ物

肉類

まずは肉類です。
完全肉食動物の猫にとって、たんぱく質や脂質の源になる肉類はまさにメインディッシュ。

ですが野生の猫が生肉を食べているからといって、
家の飼い猫にスーパーで買ってきた肉を生のまま与えるのはNGです。
必ず加熱してあげなくてはいけません。

またウィンナーやベーコンといった加工品は塩分が高いのであげてはいけません。
塩分の摂り過ぎは、猫の健康を物凄く害してしまいます。

鶏肉

鶏のササミや胸肉は低脂肪で高タンパクなので猫にあげるのには適しています。

だからといって、一度に大量にあげてはいけません。
茹でてから少しだけ、小さくほぐして与えてください。

牛肉、豚肉

牛肉や豚肉ももちろん与えても大丈夫です。
脂身は脂肪が多すぎますので、赤身の部位の方が良いですね。
しっかり加熱して、食べやすいように一口大に小さく切ってあげてください。

生で与えるのは絶対にダメです。
特に生の豚肉はトキソプラズマ症という恐ろしい感染症にかかるリスクがありますので
あげるときは特にしっかり加熱しなくてはいけません。

魚ももちろん与えても大丈夫です。
猫も大好きですし、たんぱく質などの栄養も豊富に含まれています。

でもやっぱり生で与えるのは、あまり良いことではありません。
茹でるなどして火を通してからあげた方が安心です。

魚は確かに栄養が豊富で猫も大好きなのですが、
長期間にわたって大量に与え続けてしまうと健康を害してしまうこともあります。
「過ぎたるは及ばざるが如し」ですね。

野菜

猫に野菜をあげるのは、決して悪いことではありません。
野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維など栄養も豊富に含まれています。
ですがこれも「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。

猫は本来肉食ですから、野菜を消化することが苦手です。
大量に与えると、かえって体の負担になってしまいます。
食べやすいように細かく切ったり、すり潰したりしたものを少しだけ与えてください。

レタスや白菜、キャベツ、きゅうり、トマト、オクラ、大根などは生であげても大丈夫です。
カボチャやサツマイモ、なす、トウモロコシ、インゲン、ブロッコリーなどは
加熱してから与える必要があります。

ほうれん草やゴボウといったアクの強い野菜は、
シュウ酸という成分が多く入っていて尿石症の原因になります。

尿石症は本当に怖い病気です。
ほうれん草などは体に良さそうですが、与えない方が良いですね。

果物

猫は果物も食べます。
水分補給にもなりますから、決して悪いことではありません。

りんごやイチゴ、梨などは、腸内環境を整える効果もあります。
でも与えすぎはNGやです。
大さじ1杯程度を目安に、細かく刻んだり、すり潰したりしてあげてください。

スイカやメロンはカリウムが多く含まれています。
腎臓の負担になるので、たくさんあげてはいけません。

バナナは栄養価が高いですが、カロリーも高いので与えすぎには注意が必要です。
まあどちらにしても、果物を積極的に猫に与える必要性はありません。

乳製品

ヨーグルトやチーズ、猫用のミルクなどはあげても大丈夫です。

ただしヨーグルトは砂糖が入っていないプレーンタイプ、
チーズは塩分が少ないカッテージチーズを選んであげてください。

また人間用の牛乳を飲むと、猫はうまく消化できずに下痢を起こしやすくなります。
牛乳を与えるのなら、猫用のミルクにしてあげてくださいね。

猫に食べさせてはいけないもの

猫にキャットフード以外の食べ物を与える場合、あげてもいい食べ物を覚えるより、
絶対に与えてはいけない食べ物に関する知識を持つことの方が遥かに重要です。

猫の命にかかわる場合があるからです。

それでは猫に食べさせてはいけないものを見ていきましょう。

ネギ類

ネギ類は猫の赤血球を破壊して、貧血や下痢、血尿、嘔吐、発熱を引き起こし、
最悪の場合、死に至ることがあります。

長ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク・・・これらは全てネギ類です。

ネギ類「そのもの」を与えてしまう可能性は低いかもしれませんが、
例えばハンバーグやカレー、ネギが入った味噌汁、ニンニク入りの肉料理など
料理の材料としてネギ類が入っていた場合、うっかり与えてしまう危険があるので注意が必要です。

チョコレート・ココア

チョコレートも極めて危険です。
チョコレートの成分であるテオブロミンという物質やカフェインの働きによって
急性中毒を引き起こす危険があります。最悪の場合、命を落としてしまう場合も・・・

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チョコレートそのものだけでなく、チョコレートが材料に使われているケーキなども要注意です。
ココアも同様です。

またカフェインは、コーヒー、紅茶、緑茶などにも多く含まれています。
この辺りの飲み物も与えてはいけません。

キシリトール

ガム一枚でも重大な症状を引き起こし、最悪の場合亡くなってしまうことがあります。
チョコレートと並んで絶対に与えてはいけない食品の一つです。

ぶどう・レーズン

猫が食べると嘔吐や腎臓の機能障害を引き起こします。
最悪の場合、亡くなってしまうこともあります。

ぶどうパンとか本当に危険なので、気を付けなくてはいけませんね。

イカ・タコ・エビ・カニ・貝類

生のまま食べさせるとビタミンB1を分解してしまって中毒症状を引き起こす危険があります。

神経が麻痺して足腰が立たなくなり、
食欲低下、嘔吐、けいれん、ふらつきなどの症状が現れます。

イカやエビといった食材は、きっちり火を通して与えれば
猫が体内で合成できないタウリンを補充できるという利点もあるにはあるのですが・・・

主食として「総合栄養食」を与えることで、
猫は生きていくために十分な栄養を摂ることができるわけですから、
危険を冒してまでイカやエビを与える必要はないですよね。

スルメ

猫は食べ物を丸飲みします。
スルメを丸飲みした場合、胃のなかで10倍以上に膨張することがあるので
大変危険です。

レバー

長期間与え続けると、カルシウム不足で歩行障害が起こったり
ビタミンAの過剰摂取によって骨の発育異常を起こすことがあります。

ナッツ類

ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類は与えすぎると肥満の原因になりますし、
ミネラルが多いため尿石症を引き起こしてしまいます。

生卵

卵は加熱して与える分には問題ないのですが、
生の卵白を与えすぎると皮膚炎や結膜炎、成長不良を引き起こすことがあります。

骨付きの肉や魚

肉や魚の鋭い骨を猫が食べてしまった場合、
のどに刺さったり、消化器官を傷つけたりする危険があります。
特に人間の食べ残しに注意する必要があります。

アルコール

少量でも物凄く危険です。
嘔吐、震え、下痢などを起こし、昏睡状態から死に至るケースまであります。

おもしろがって飲ませたりして、重大な結果を引き起こしたら
悔やんでも悔やみきれないですよね。

煮干し、焼き海苔、かつお節

これらを与えると猫は凄く喜びます。
食欲がないときや、おやつとして少しだけという与え方なら良いのですが、
あげるのが習慣になってしまうと猫の健康を害します。

ミネラルやマグネシウムが多く含まれているので尿石症の原因になりますし、
塩分の摂り過ぎは猫の腎臓に大きな負担をかけてしまいます。

ハム、ソーセージといった人の食べ物

ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、シーチキンなどの缶詰、フライドチキン・・・

これらのモノを人間が食べていると、猫は欲しがりますよね。
でも可愛さに負けて与えるのは、猫のためになりません。

人間用に加工された食べ物は、体の小さい猫にとって塩分が高いものばかりです。
あげることが癖になってしまうと、猫の腎臓や心臓に負担を掛けて
腎不全など重大な病気を引き起こす原因になってしまいます。

花や観葉植物

食べ物ではないのですが、猫が誤って花や観葉植物を食べてしまうと大変危険です。

美しいユリの花やポインセチア、シクラメン
お馴染みのチューリップ、あじさい、ヒヤシンス・・・

これらの花を猫が誤って口にすると
呼吸困難や全身麻痺など重大な中毒症状を引き起こし、
最悪の場合亡くなってしまうことがあります。

また観葉植物の中にも、例えば「幸福の木」と呼ばれるドラセナは
猫が誤って葉っぱを食べてしまうと死亡例があるほど危険です。

猫を飼うのなら花や観葉植物で家を飾るのは諦めた方が良いですね。

最後に

今回はキャットフード以外で猫に与えても大丈夫な食べ物と、
与えると猫の健康を害してしまう危険がある食べ物を見てきました。

大前提として、猫は総合栄養食のキャットフードと水を与えてあげれば
生きていくのに必要な栄養を摂ることができます。

ですからキャットフード以外の食べ物は、あくまでも補助的に与えてあげるべきです。
決して主食にしてはいけないということですね。

また繰り返しになりますが、猫に絶対与えてはいけない食べ物については
猫の命に関わることですから、しっかり勉強しておきましょう。

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