猫の粗相対策のポイントを伝授。改善のヒントはコレだ!

猫の粗相対策 猫がトイレでしない!そうならないために

猫は一度トイレを覚えたら、めったに粗相(そそう)はしません。
粗相をしてしまうのは、必ず何かしらの原因があります。

けっしてイタズラや嫌がらせをしているわけではないのです。
原因を探ることが、改善につながっていきます。
今回は猫の粗相対策のポイントをお伝えします。

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粗相には2種類ある

猫がトイレ以外の場所でオシッコやウンチをしてしまう粗相問題。
このページではオシッコの問題に絞って話していきますね。

一口に粗相と言っても、実は2種類あります。

1つはスプレーのオシッコの場合、
もう1つは普通のオシッコをトイレ以外の場所でしてしまう場合です。

それぞれ対策の仕方が違ってきますので、
まずはあなたの猫の粗相がどちらの種類なのかを見極めることが大切です。

スプレーのオシッコの特徴

スプレーとは臭いの強いオシッコを吹き付けて自分の縄張りを主張するマーキング行為のことです。
爪とぎや体をこすりつける行為と同じで、安心感につながります。

スプレーをするのは去勢手術を受けていないオス猫が大半ですが、
去勢済みのオス猫やメス猫でもすることがあります。

立ったままお尻を壁やタンスなどに向けて、オシッコを真後ろに飛ばすのが特徴です。

普通のオシッコよりアンモニア臭は10倍強いと言われていて強烈な臭いがします。
この強烈な臭いが「ここはオレの縄張り」とアピールする名刺のような役割をするわけです。

スプレーの対策

スプレーは猫が縄張りに関する不安を感じたときに見られる本能的な行動です。
特に発情期を迎えたオス猫に多く見られます。

ですから、まだの場合は去勢手術を受けさせることが一番の対策になります。
去勢手術をすればオスゆえの不安は感じなくなりますから、
基本的にスプレーはしなくなります。

ただし去勢手術をしたにもかかわらずスプレーしてしまう場合も少なからずあります。
例えば次のような場合です。

  • 引っ越しや部屋の模様替えなどの環境の変化
  • 新入り猫と合わない
  • 飼い主の家庭に赤ちゃんが生まれたといった家族構成の変化

このように今まで慣れ親しんだ環境に変化が起きることで、
猫は強いストレスを感じる場合があります。

その不安感から部屋のあちこちにオシッコをして、自分の縄張りを主張しようとするわけです。

このような場合は、猫が精神的に落ち着ける場所、
じゃまされずにくつろげる場所を作ってあげる必要があります。

例えば大きめのケージを買ってきて、トイレや食事場所も入れておき
ストレスを感じた時に猫が逃げ込めるようなスペースを作ってあげたり

新入り猫と合わないのなら、食事場所やトイレなど生活スペースを分けて、
できるだけ猫同士が接触しなくても済むようにしてあげたりといった配慮をしてあげましょう。

そしてマメにスキンシップをして「おまえのことを大切に思っているよ」と
飼い主が心から猫に伝えてあげるといった精神的なケアも凄く大切です。

普通のオシッコをトイレ以外の場所でしてしまう場合

本能的なスプレーではなく、普通のオシッコをトイレ以外の場所でしてしまう場合は、
トイレよりも他の場所の方が猫にとって使い心地が良くなってしまっているということです。

ですからまずはトイレの使い心地をアップさせる必要があります。

まずは掃除

まずはマメに掃除をしてトイレをできるだけキレイに保ってあげる努力が大切です。
猫は本当にキレイ好きです。

僕の家の猫たちの話ですが・・・
トイレの砂を替えてキレイにしてあげた途端に、
あわててシャーっとオシッコをするという光景も珍しくありません。

トイレが汚いということが、猫がトイレでしてくれない大きな原因になります。

また、猫によっては排泄を我慢してしまうケースもあります。
排泄を我慢すると病気になってしまうこともありますので、注意が必要です。

できるだけ頻繁に排泄物を取り除いて
いつも清潔なトイレを準備してあげることが、粗相の一番の対策になります。

【うちの場合】
排泄物を取り除くときは、スーパーなどで買い物をしたときに手に入る
小さいビニールを手袋代わりに使うと便利ですよ。
排泄物を取ったら、引っ繰り返して、結んで、そのまま捨てることができます^^

猫トイレの排泄物を取り除くコツ

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トイレの場所

人間と同じで、猫だってトイレが騒がしい場所にあると落ち着きません。
人の動線から外れた落ち着ける場所に置いてあげてください。

トイレの数

1匹だけ飼っているとしても、複数のトイレを用意するのは有効な方法です。
それぞれのトイレを離れた場所に置き、異なる種類の砂や新聞紙を敷いてみるなど、
いろいろと試してみてください。

複数の猫を飼っている場合は、トイレの数はさらにたくさん必要になります。
最低でも猫の数より1つは多く準備してあげてください。
他の猫の排泄物やニオイが残っていると嫌がって粗相の原因になってしまいます。

また、立場が弱い猫は、他の猫が気になって落ち着いてトイレが使えず粗相したり、
我慢してしまったりということもあります。
トイレの数を増やして、いろいろな場所に置いてあげるのは大切なことです。

トイレの大きさや形、砂の種類

猫の体に対してトイレが小さすぎないか、またぎやすい高さかなどをチェックしてあげます。

一般的に猫は大きめのトイレの方が好きです。
屋根付きのトイレやシステムトイレは人にとっては都合が良いですが、形を嫌がる猫もいます。

また砂にもいろいろな種類があります。

問題なくトイレを使ってくれているのなら、
その砂を猫が気に入っているということですので安易に変えてはいけませんが、

突然トイレを使ってくれなくなったということであれば砂を変えてみたり、
新聞紙を試してみたりするのも1つの方法です。

【うちの場合】
うちでは4匹飼っているのですが、
猫の好みによって砂のトイレと新聞紙のトイレを併用しています。
新聞紙のトイレはこんな感じです。
トイレ容器にただ新聞紙を敷いているだけですが、これでも十分トイレとして機能します。
ただし基本的に猫が1回使えばそのたびに捨てて、新しい新聞紙と交換する必要があります。

新聞紙を利用した猫トイレ

嫌な思い出

用を足しているときに、突然大きな物音がしたり、
人が騒いだりといったことがトラウマになってしまい、
そのトイレを使えなくなることがあります。

そういう可能性がある場合は、トイレの置き場所を変えたり、
新しいトイレ容器にしたりして様子を見てあげましょう。

場所やモノが気に入って粗相してしまう場合

以前僕の家の猫が、流し台にウンチをするくせが付いてしまったことがありました。
その時はホームセンターで大きな板を買ってきて、スペースを塞いでしまうことによって何とか改善しました。

今にして思えば、流し台という場所が気に入ってしまい、
粗相を繰り返すうちに、そこがトイレだと思いこんでしまったのではないかと思います。

場所であれ、物であれ、猫が気に入って粗相を繰り返す場合、
物理的にできなくする方法が取れればそれが一番有効です。

場所であれば、猫が入れないようにする。
物であればしまって隠してしまう。そういった工夫をしてみることです。

また、一度粗相をした場所にオシッコのニオイが残っていると、
猫がそこがトイレだと思い込み、粗相を繰り返してしまう可能性があります。

消臭を徹底することが大切です。
熱湯をかけてよく拭いたうえで、消臭剤を使うと効果的です。

病気や老化が原因である可能性

粗相に関してここまで話してきましたが、
もう1つ考慮に入れてあげなくてはいけないのが病気や老化が原因である可能性です。

例えば、尿石症や膀胱炎といった病気ですね。
これらの病気は、オシッコをするときに痛みを伴いますので粗相の原因になり得ます。

飼い主が尿の状態をチェックしていても、病気に気づけない可能性もあります。
念のために動物病院で診てもらうと安心です。

また老化による体の衰えからトイレに間に合わないといったこともあります。
寝床のそばにトイレを置いてあげたり、トイレの数を増やしてあちこちにおいてあげたり、
気を配ってあげたいものですよね。

最後に

猫が粗相をしてしまう原因は本当に様々ですが、一つ確かなことがあります。
それは、猫は決して悪気があってやっているわけではないということです。

一番良くないのは、飼い主が感情的になって猫をキツク叱ってしまうことです。

猫をキツク叱ったところで何一つ良いことはありません。
少し考えればすぐにわかることですよね。

粗相されて一時的に腹が立ったとしても、自分の気持ちを上手にコントロールして
猫の気持ちを尊重してあげられる飼い主でお互いありたいものですよね。

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