猫に刺身を与えても大丈夫・・・ただし知識が必要です!

猫に刺身をあげても大丈夫 猫の食事に関すること

マグロの刺身をたっぷりのワサビ醤油に浸して、ごはんと一緒に食べる。
至福の時間ですよね^^

ふと視線を感じて見てみると、猫が欲しそうにでジ―っと見ている。
思わずお裾分けしたくなるのが人情。

猫に刺身を与えても基本的に大丈夫です。
ただしある程度、知識が必要になります。

猫に刺身をあげても大丈夫

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まずは知っておきたいこと

マグロなどの刺身には、猫の健康にとても良い成分が多く含まれています。

エネルギー源であるたんぱく質や必須栄養素のタウリン、
血液のサラサラ効果が見込めるDHA・EPA・・・
どれも聞いたことがある有名な栄養素ですよね。

でもどんなに優れた栄養素を備えた食べ物でも
過ぎたるは及ばざるがごとしです。

猫に刺身を。。

刺身もおやつ程度に少しだけあげる分には何の問題もないのですが、
毎日毎日、刺身ばっかり、まるで主食のように与え続けると
猫の体にとって良くない弊害が出てきます。

絶対にたくさんは与えないこと、これが必要な知識の一つ目です。

具体的な量としては・・・
平均的な体重(3〜5kg)の猫の場合、一日に必要なカロリーは約200kcalです。
マグロの刺身が一切れで約30kcalなので、一切れ丸ごとは多すぎですよね。
一切れの1/5程度、人の親指の爪の大きさくらいが適量になります。

猫に与えてはいけない刺身の種類

絶対にたくさん与えないことが必要な知識の一つ目でしたね。

同じくらい、いや、それ以上に大切な知識として
猫に与えてはいけない刺身の種類を知る必要があります。

場合によっては猫の命にかかわることもありますので、物凄く大切なことです。

イカ、カニ、エビなどの甲殻類

イカ

昔から「猫がイカを食べると腰を抜かす」と言われているのをご存じですか?

イカやカニ、エビといった甲殻類の刺身には
チアミナーゼというビタミンB1(チアミン)を分解してしまう酵素が多く含まれています。

ビタミンB1が不足し引き起こされる病気がチアミン欠乏症です。

症状が軽いうちは食欲不振や吐き気が見られ、
重症になるとフラフラするといった神経症状が見られるようになります。

猫がイカを食べると腰を抜かすというのは、
チアミン欠乏症で運動機能障害になってしまうからなんですね。

チアミナーゼは熱に弱いので、茹でたイカやカニ、エビなら食べさせることはできます。
でも危険を冒してまで食べさせなくてはならない理由はどこにもないですよね。

猫に甲殻類の食材は食べさせてはいけない、と覚えておきましょう。

貝類

アワビ

アワビやサザエ、ホタテ、つぶ貝などの貝類の刺身も猫に食べさせたら危険です。
昔から「猫がアワビを食べると耳が落ちる」と言われている程です。

貝類の内臓を猫が食べると光線過敏症という病気になるリスクがあるのです。

この病気にかかると、毛の薄い猫の耳に腫れやかゆみといった症状が現れ
さらに進行すると耳の付近の組織が壊死してしまう恐れがあります。

貝類の内臓がどこにあるかなんて、わからないですよね。
猫に貝類は食べさせてはいけない、これも覚えておきましょう。

サバ、イワシ、アジなどの青魚

サバ

青魚に含まれているDHAやEPAは血液をサラサラにする健康に良い成分として有名です。
でもこれも、過ぎたるは及ばざるがごとし。

猫に毎日毎日、青魚の刺身ばっかりあげていると
イエローファット(黄色脂肪種)という病気になる恐れが出てきます。

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この病気にかかるとお腹に黄色脂肪の硬いしこりができて、
重症化するとうまく歩けなくなるほどの発熱や腹痛を引き起こします。
最悪の場合亡くなってしまう、という非常に恐い病気です。

猫に刺身を与えるときの注意点

猫に刺身

猫に刺身をあげる特に大切なのは・・・

  • たくさん与えない
  • 与えてはいけない刺身の種類を知る

この2つでしたね。
これ以外の注意点は次の通りです。

味付けされた刺身は厳禁

ワサビを舐める猫はいないと思いますが、醤油は舐める可能性があります。
猫にとって醤油はまちがいなく塩分が高すぎます。

またカツオのたたきの刺身などは、ネギやニンニクで和えてありますよね。
カツオは大丈夫でも、ネギやニンニクは猫に絶対に与えてはいけない食材の代表例です。
気を付けなくてはいけませんね。

新鮮なうちに与えること

時間が経って鮮度が落ちた刺身を与えると危険です。
これは猫も人間も同じことですよね。

マグロなどの刺身を常温で長時間放置しておくと、
細菌と一緒にヒスタミンという物質が増殖します。

ヒスタミン中毒になってしまうと
下痢、嘔吐、蕁麻疹などの典型的な食中毒の症状が出ます。

ちなみにヒスタミンは煮ても焼いても分解されませんので、
少し傷んでも加熱すれば大丈夫だろうなどと思ったら大間違いです。

猫に刺身

寄生虫に注意

例えば自分で釣ってきた魚をさばいて、刺身で食べるなんていう方もいらっしゃいますよね。
そういう場合はやっぱり寄生虫が心配です。

代表的なのがアニキサスと呼ばれる寄生虫。
生きたまま食べてしまうと胃壁や腸壁に侵入されて
激しい腹痛や嘔吐の症状で苦しむことになります。

人間でも大変なのですから、体の小さい猫がアニキサス症になってしまったら・・・

猫に刺身をあげるときはスーパーや魚屋さんで
「生食用」や「刺身用」として販売されている新鮮なものを与えるようにしてあげてくださいね。

アレルギー症状

意外に思うかもしれませんが、魚を食べることで
アレルギー症状を起こしてしまう猫もいるということは知っておいた方が良いです。

下痢や嘔吐、お腹が張るといった症状です。
今までは大丈夫だったのに、急にアレルギー体質に変わるという場合もありますので注意が必要です。

魚の骨などに注意

猫は食べたものをほとんど噛まずに丸飲みする動物です。
魚の骨や甲殻類の殻や尻尾などを飲み込んでしまうと、
のどに刺さったり、食道を傷つけたりといった危険があります。

そんなかわいそうなことにならないよう十分注意してあげなくてはいけません。

日本の猫は魚が好きなイメージがありますが、本当に好きなの?

日本人にとって猫は魚が好きなイメージがありますよね?

やはりそれはサザエさんのオープニングテーマの
「お魚くわえたドラ猫、追っかけて♪」の影響が凄く強いのでしょう。
なんといっても国民的漫画ですからね^^

昔はキャットフードなんてなかったので、猫は人間の食事の残飯をもらっていました。
漁港など海に面した地域では、やっぱり魚をもらうことが多かったでしょう。

そういう理由で日本では猫は魚が好きというイメージが大きいですが、
実際の猫は正真正銘の肉食動物です。

【今度は栗ちゃんが目を光らせてジーっと見ている^^】

最後に

僕の家でも刺身を食べていると、やっぱり猫が欲しそうにジーっと見てきます。
近づいてくるので仕方なく親指の爪くらいの大きさにちぎって
2、3切れお裾分けしてあげます。

猫は本当に美味しそうに食べますが、それ以上はあげません。
猫もこれ以上はもらえないと学習しているようです^^

このように僕も猫に刺身をあげることはありますが、
たくさんは与えない、あげてはいけない刺身の種類がある・・・
この2点は絶対に忘れないようにしようと思います。

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