猫はいろいろな態度や表情で飼い主への信頼感や親近感を伝えてくれます。
今回はそういった「なつき度」をチェックするための診断項目を20個お伝えします。
第20位から始めて順位が高くなるほど、なつき度も高くなるように並べましたので、参考になさってください。
手前味噌ですが我が家のおもしろ猫写真満載です^^
- なつき度について
- 第20位 一緒の部屋にいても威嚇をされない
- 第19位 気がつけばそこにいる
- 第18位 座るときは常に香箱座りかスフィンクス座り
- 第17位 横向きに座る
- 第16位 あなたが目を見つめると、ゆっくりとまばたきを返してくれる
- 第15位 要求をしてくる、訴えてくる
- 第14位 しっぽをピンとまっすぐ立てる
- 第13位 なでさせてくれるようになる
- 第12位 スリスリとくっついてくる
- 第11位 のどをゴロゴロ鳴らす
- 第10位 ヒゲが10時10分の方向を向いている
- 第9位 こちらにお尻を向けてくる
- 第8位 邪魔をしてくる
- 第7位 お腹を見せて寝る(ヘソ天)
- 第6位 鼻チューをしてくれる
- 第5位 グルーミングをしてくれる
- 第4位 「フミフミ」を見せてくれる
- 第3位 捕まえた獲物をプレゼントしてくれる
- 第2位 抱っこさせてくれる
- 第1位 いっしょの布団で寝てくれる
- 猫からの信頼度を上げるには
- 最後に
なつき度について
例えば警戒心が強くて少ししか撫でさせてくれない猫と、甘え上手で思う存分抱っこさせてくれる猫・・・
この2匹を比べたら、思う存分抱っこさせてくれる猫の方が断然なつき度は高いと言えます。
しかし猫にはそれぞれの性格があります。
元野良猫なら、生まれ育った環境の違いもあります。
抱っこをさせてくれないからといって、あなたに全くなついていないということにはなりません。
その猫なりのやり方で、あなたに信頼感や親近感を伝えているはずです。
それを絶対に見逃さないようにしてあげなくてはいけません。
間違えてもなつき度の高さによって猫を区別するようなことは絶対にしてはいけません。
このことだけは強く言わせていただきたいと思います。
それでは、なつき度を20位から見ていきましょう。
第20位 一緒の部屋にいても威嚇をされない
新しい猫を家に迎え入れた場合、猫と心を通わせるための最初の一歩。
とりあえず一緒の部屋にいることができる、コレです。
猫はとても警戒心が強く「自分の居場所」を大切にする動物です。
信頼していない人が、自分と同じ空間に入ってくると、「フーーーッ!!」と威嚇したり、サッと部屋を出て行ったりという行動をとるでしょう。
たとえあなたのことを興味なさそうに無視していたとしても、一緒の部屋にいることを受け入れてくれている・・・
このことだけでも最初の一歩はクリアしたと考えてOKです。
第19位 気がつけばそこにいる
けっしてすり寄ったり甘えたりしてくるわけではないけれども、ふと視線を感じて見てみると、猫がジッとこちらを見ている・・・
かといって、こちらが近づくとササっと離れて距離をとる・・・
また無視して知らん顔していると、やっぱりジッとこちらを見ている。
猫の性格にもよりますが、触られたりベタベタしたりするのは嫌いだけど、付かず離れずの距離で何となく飼い主と一緒にいたいという猫は多いものです。
それなりになつき度は上がってきている状態です。
第18位 座るときは常に香箱座りかスフィンクス座り
猫が前足を胸の下に折りたたんで座る香箱座り。
猫らしい座り方でかわいいですよね^^
この座り方は猫がリラックスしているときに頻繁に見られます。
しかし同時に「その場からいつでも逃げられる態勢」でもあります。
ですから飼い主の前で香箱座りをするからといって、物凄くなついてるという証拠にはなりません。
似たような座り方にスフィンクス座りがあります。
前足を折りたたんでいない分、より動きやすく瞬時に反応できます。
香箱座りより警戒してる態勢と言えるでしょう。
第17位 横向きに座る
先程の香箱座りに比べると、よりリラックスした座り方になります。
くつろいでいると言ってもいいでしょう。
急所であるお腹をこちらに見せているということは、「この人は自分にとって危険な存在ではない」と認識している証拠です。
もしあなたの近くでこの態勢で座っているのなら、スキンシップの大チャンス!!
第16位 あなたが目を見つめると、ゆっくりとまばたきを返してくれる
まだ慣れていない猫の目をジッと見つめるのは避けた方が良いです。
「ケンカを売っている」と猫に思われてしまいます。
しかしある程度あなたに親近感を持ってる猫の場合、あなたが目を見つめてゆっくりまばたきをすると、猫もあなたの目を見てゆっくりとまばたきを返してくれるようになります。
このアイコンタクトができるようであれば、なつき度もだいぶ高いと言えます。
第15位 要求をしてくる、訴えてくる
猫が「ニャーーー」と鳴きながらあなたの目を見て何かを訴えてくるようになったのなら、なつき度も相当上がってきている証拠です。
その理由が「構ってほしい」であっても「お腹がすいた」であっても、ある程度心を許した相手でないと、こういう態度は決して取りません。
第14位 しっぽをピンとまっすぐ立てる
猫の感情はしっぽにも出るものです。
怖がっているときは丸まりますし、怒っているとブワッと大きく毛が逆立ちます。
イライラしてるときはブンブンと振り回します。
このようにしっぽは負の感情を表すことが多いのですが、ピンとまっすぐに立てているときは、嬉しい気持ちを表しています。
同時に「ニャー」と鳴きながら飼い主を見つめているのなら「大好き、甘えたい」という気持ちでいっぱいです^^
ちなみに凄くなついている猫が、飼い主に撫でてもらって満ち足りた気持ちになっているときは、しっぽをそっとリズミカルに動かします。
第13位 なでさせてくれるようになる
ここまでのチェック項目は、すべてあなたと猫が物理的に離れていました。
新しく家に迎えてまだ慣れていない猫が、さわらせてくれる、なでさせてくれるようになるというのは物凄く大きな前進です。
今まであなたと距離を取っていた猫がなでさせてくれるようになったのなら、なつき度は確実に上昇しています。
でもだからといって「かわいいねぇぇ!!」などと大げさなスキンシップはまだやめておいた方が良いでしょう。
最初のうちは頭とかあごを少しだけ、そっとなでる程度にしておきましょう。
第12位 スリスリとくっついてくる
猫はタンスやソファの脚なんかに頭や体をスリスリこすりつける動作をします。
あれは自分のニオイをつけることで「これは自分のもの」と主張しているのです。
テリトリー意識の表れですね。
もしあなたが猫にスリスリされだしたのなら、だいぶ親近感や信頼感が上がっていると言えます。
第11位 のどをゴロゴロ鳴らす
猫がなついてくれている証として誰もが知っているのが、のどをゴロゴロ鳴らすという特徴ですね。
なでてあげると気持ち良さそうに目を細めてゴロゴロゴロゴロ、ゴロゴロゴロゴロのどを鳴らします^^
これは母猫に甘えているような、すごく安心しているという気持ちの表れです。
第10位 ヒゲが10時10分の方向を向いている
猫はヒゲでも気持ちを表現します。
気持ちが落ち着いている時は、重力に逆らわずにヒゲは自然に下に垂れます。
興味があるものを見つけるとヒゲはグイっと前に向きます。
恐怖を感じているときは、逆に後ろにピタっと引っ付きます。
あなたがなでてあげたりしているときに、猫のヒゲが10時10分の方向に上向きになっていたら、安心感や嬉しい気持ちの表れです^^
第9位 こちらにお尻を向けてくる
これはだいぶなつき度があがった猫によく見られるしぐさです。
顔ではなくてお尻をデーンとこちらに向けてきます。
「もしかして猫に嫌われてるのかな」と思う人もいるかもしれませんが、実はこれは猫が安心してる証拠なのです。
背中を無防備にこちらに向ける動作は、飼い主への信頼感の表れです。
第8位 邪魔をしてくる
これもだいぶなつき度が上がっている猫によく見られます。
パソコンで作業していたら、膝に乗ってきてキーボードを触ったり、新聞を読んでいたら、ドカッと新聞の上に乗ってきたり・・・
なにかと飼い主の邪魔をしてくることがあります。
「邪魔だなぁ」と思いながらも、かわいくてつい相手をしてしまいます。
これはもう間違いなく自分のことを構ってほしいという気持ちの表れです。
第7位 お腹を見せて寝る(ヘソ天)
先程、香箱座りとスフィンクス座りを紹介しました。
これらの座り方は確かにリラックスはしているけれど、何かあったらすぐに逃げられる態勢でした。
それに比べてお腹を解放して仰向けで寝る、いわゆるヘソ天はもう完全に安心しきっている証拠です。
急所であるお腹を見せてくれて、さらになでさせてくれるということは、野性を忘れてあなたに全幅の信頼を寄せているということです^^
第6位 鼻チューをしてくれる
鼻と鼻を合わせてチューする、いわゆる鼻チューは主に猫同士の挨拶として見られる行動です。
元来、猫は警戒心が凄く高いですから、他の猫とは距離を取るもの。
鼻チューするということは、仲間として認めて信頼している証ということです。
この鼻チューを飼い主にしてくれるというのは余程なつき度が高くないと見られないことです。
第5位 グルーミングをしてくれる
自分の手や体をペロペロ舐めて毛づくろいをする、いわゆるグルーミング。
猫は頻繁にグルーミングする動物です。
自分だけでなく仲間と認めている他の猫をグルーミングしてあげるのも習性の一つです。
猫があなたのことをペロペロと舐めてくれるのなら、親近感、信頼感の表れだと思って間違いないです。
第4位 「フミフミ」を見せてくれる
猫が柔らかいタオルなどをフミフミする理由は、子猫時代に母猫のおっぱいをもらうときに、おっぱいの出が良くなるように乳腺を両手で刺激していたことの名残だと言われています。
多くの猫は大人になっても甘えたいときにこの行動を見せます。
猫がフミフミを見せるのは、楽しかった子猫時代を思い出して幸せな気分になっているときです。
飼い主に対してフミフミしてくれるのなら、飼い主を母猫と同じくらい甘えさせてくれる存在だと思っている証拠です。
第3位 捕まえた獲物をプレゼントしてくれる
ひと昔前は、今と違って外飼いの猫がほとんどでした。
猫が帰宅時に捕まえた小鳥やネズミの死骸などを持って帰ってきて飼い主にプレゼントするといったこともありました。
現在の室内飼いの猫でも、そういう気持ちを示すことがあります。
お気に入りのおもちゃなどを飼い主にわざわざ持ってきてくれたり・・・
自分が嬉しいというだけでなく飼い主のことを喜ばせてあげようという気持ちが働いているわけですから、なつき度は物凄く高いと言えます。
第2位 抱っこさせてくれる
新しく家に迎えてまだ慣れていない猫が、触らせてくれたり撫でさせてくれたりするようになるというのは物凄く大きな前進です。
抱っこさせてくれるというのは、そこからさらに大きくなつき度が上がった証拠になります。
自分の体を人に預ける訳ですから、心から信頼している相手じゃないと絶対に見せることのない行動です。
第1位 いっしょの布団で寝てくれる
動物はみんな寝るときは無防備です。
野性時代の猫は高い木の上に登ったり暗い穴倉に隠れたり、寝るときは精一杯身の安全を図ろうとしていました。
その用心深さは現代の飼い猫にも脈々と受け継がれています。
まだ信頼していない人間や他の猫がいる場合は、何かあったときにいつでも逃げられる距離を保ちます。
その反面、本当に信頼し合っている母猫や兄弟猫、同居猫とはピタッと身を寄せ合って寝るものです。
猫があなたの布団に潜り込んできて、一緒に寝てくれるのなら抜群の信頼感、なつき度はMAXと言えるでしょう!!
猫からの信頼度を上げるには
僕はこれまで10何匹の猫と暮らしてきました。
みんな元野良猫でしたが、どの子もよくなついてくれました。
今ままでの経験に基づいて考えたときに、猫の信頼度を上げるために一番大切なことは、絶対に猫をキツク叱ってはいけないということです。
猫と暮らしていると楽しいことばかりではありません。
イヤなこと、腹が立つこともたくさんあります。
でもどんなに腹が立ったとしても、自分の気分に任せて猫をキツク叱ってはいけません。
そんなことを一度でもしてしまったら猫はあなたに恐怖心を抱いてしまって、二度と心を開いてくれなくなるでしょう。
もう一つ、大切なことをあげるとしたら猫には「モード」があるということです。
どんなになついてくれている猫でも「甘えたい、かまってもらいたい」というモードのときと、「一人でいたい、放っておいてほしい」というモードのときが必ずあります。
猫のモードを上手に察知して適度な距離感を保つことが、猫のなつき度をあげるコツだと思います。
最後に
最初にも書きましたが、たとえ抱っこさせてくれなくても一緒の布団で寝てくれなくても・・・
いわゆる「なつき度」が低かったとしても、その猫はその猫なりにあなたへの信頼感や親近感を伝えているはずです。
もう亡くなってしまったのですが、以前「クロ」というメス猫を飼っていました。
野良生活が過酷だったのか凄く警戒心が強い猫で、結局最後まで抱っこなどはさせてくれませんでした。
それでも適度な距離感を保ちながら、クロはクロなりに徐々に心を開いて信頼感や親近感を伝えてくれるようになり、そういうクロのことをとても愛おしく思ったものです。
ですからあなたも、たとえ「なつき度」が低かったとしても、そのことで猫を区別したりすることがないようにしてあげてくださいね!
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