猫の長生きの秘訣 フードよりも医療よりも大切なこととは?

猫の長生きの秘訣 高齢猫を大切にしてあげたい

大切な猫にいつまでも元気で長生きしてほしい。
猫好きの飼い主の共通の願いでしょう。

でも願うことの他に、具体的にできることがあれば
どんなことでもしてあげたいですよね。

猫の長生きの秘訣を一緒に見ていきましょう。
猫の長生きの秘訣とは?

スポンサーリンク

ストレスがかからない工夫

室内飼いの猫の寿命はどんどん長くなってきています。
15歳、16歳は当たり前。
20歳を超える長寿猫も珍しくありません。

理由としてはキャットフードの品質の画期的な向上と、動物医療の発展が挙げられます。
この2つが猫の寿命を延ばす要因であることは間違いありません。

ただしこの2つだけでは十分ではありません。
猫が長生きするために、もう1つ大切なことがあります。

それはストレスフリーな生活です。

猫は突発的な出来事や環境の変化にとても弱い動物です。
年を取れば取るほど、その傾向は強くなります。

快適で安心できる環境であれば、
「いつもと一緒」の環境であることを猫は強く望みます。

昨日も、今日も、そして、この先もずっと
「いつもと一緒」のお気に入りの環境で暮らしていきたいと思っています。

そういう猫の習性を理解しながら、
飼い主はあまり神経質にならず、大らかに猫に接してあげることが大切です。

間違っても猫に腹を立てて大きな声で叱ったりしてはいけません。

猫の気持ちになって気づいてあげる

猫にストレスフリーな生活を送らせてあげるためには、
飼い主が猫の気持ちになって「こうしたら喜んでくれそうだな」と
気づいてあげることが大切です。

大げさに考える必要はありません。
ほんの些細なことでも良いのです。

例えば、猫がいつも寝ているお気に入りの場所に
柔らかい毛布を畳んでおいてあげるとか、

少し高い台の上に食器を載せて、高齢の猫が屈まずにフードを食べられるようにしてあげるとか、
そういった小さい気づきを積み重ねていってあげてください。

ただし甘やかすのとは違います。

高齢になっても普通に歩けるのならば、
家具の配置を工夫して上下の行き来をできるようにしたり、
歯の健康のためにウェットフードだけではなく、
硬いカリカリも食べさせてあげたりといった考え方も猫のために必要です。

【うちの場合】
やっぱり猫は高いところが好きなんですね^^

家具の配置を工夫して段差を作る

猫に長生きしてもらうために飼い主がしてあげられること

室内飼いの徹底

猫に長生きしてもらいたいと考えるのなら室内飼いを徹底することが大前提です。

確かに以前は猫を自由に外に出す飼い方が主流でした。
しかし今の時代は、猫を外に出すのはあまりにもリスクが大きすぎます。

  • 交通事故
  • 他の猫とのケンカによるケガ、感染症
  • 猫嫌いの人間による虐待
  • 近隣トラブル

少し想像力を働かせれば、猫を外に出すなんて怖くてできないはずです。

適切な時期に去勢・避妊手術を受けさせたうえで、室内飼いを徹底する。
これが猫に長生きしてもらうための第一条件です。

食事

キャットフードは高価なモノを求めたらキリがありませんが、
僕の経験上、スーパーマーケットで売っている普通の商品で大丈夫です。

ラベルに「総合栄養食」と記載されているフードを主食として与えます。
総合栄養食は猫に必要な栄養素がすべて含まれているフードのことです。
基本的には、これと水だけで十分です。

ひとつ気を付けなくてはならないのは、キャットフードは年齢別に種類があるということです。

子猫用、成猫用、7歳以上、11歳以上というふうに分かれています。
7歳以上や11歳以上用は、高齢猫の栄養バランスを考慮して作られています。

成猫用のフードは高齢猫用フードに比べて倍以上の高カロリーの場合もあります。
猫の年齢にあったフードを選んであげてくださいね。

またキャットフードには「腎臓病予防」や「尿路結石予防」といった
病気の予防を目的としたフードもあります。

僕の家の猫のうち2匹は動物病院の先生の指示で、
主に「尿路結石予防」のフードを中心に与えています。
これはスーパーマーケットではなく動物病院で直接購入しています。

【うちの猫の場合】
今は4匹いるのですが、そのうちオス2匹が尿路結石の症状を持っています。
ですので、かかりつけの動物病院で薦められているこちらを食べさせています。

尿路結石防止のフード

スポンサーリンク

尿路結石防止のために

水をたくさん飲ませる工夫

猫に多い病気は慢性腎臓病や尿路結石、膀胱炎です。
水分をしっかりとることは、これらの病気の予防になります。

普通の水道水で十分です。
硬度が高いミネラルウォーターなどはかえって逆効果になってしまいます。

猫に水をたくさん飲んでもらうコツは、水飲み場を1か所ではなく複数用意してあげることです。
そしていつでも新鮮な水が飲めるようにマメに取り換えてあげます。

またウェットフードを多めに与えることで水分の摂取量を増やすことができます。

環境の工夫

猫は年を取れば取るほど動かなくなってきます。
食事とトイレ以外は、一日中ずっと同じ場所で寝ていることも珍しくありません。

子猫時代のように元気に走り回ったりといったことはもう無理かもしれません。

しかし普通に歩けるのなら、
家具の配置を工夫して無理のない段差を作ってあげて
一番高いところに毛布などを敷いてあげれば、
お気に入りの場所への行き来が上下運動になります。

高いところから周りを見回したいという猫の欲求も満たされます。

また猫は自分の体がすっぽり収まるような狭いところ
身を隠せるような暗い場所が大好きです。

小さめのダンボール箱をたくさん置いてあげたり、
布団をしまってある押し入れの中に自由に出入りさせてあげたりすれば、
喜んでくれますよ。

大げさでなくてもいいので、本来の猫らしさを発揮できるような工夫をしてあげてください。
猫が喜んでくれたら飼い主としても嬉しいですよね^^

【うちの猫の場合】
冷蔵庫の上にダンボールを置いて中に毛布を敷いてあげてます。
猫が好きな「高いところ」と「狭いところ」を両方とも簡単に実現できます。
気に入って使ってくれています^^

冷蔵庫の上にダンボール

トイレを清潔に保つ

猫にとってトイレは大切です。
汚かったり、場所が気に入らなかったりすると猫は使いたがりません。

それは猫の健康にも良くないですし、精神的にも大きなストレスになります。

トイレは人の動線から外れた、なるべく静かな場所に置いて
できるだけいつもキレイに保つ努力をしてあげましょう。

スキンシップの目的

猫を抱く、猫をなでる。
寝ている猫に頬ずりをする。
柔らかい感触、ゴロゴロのどを鳴らす猫。

スキンシップは猫好きにとって至福の時間ですよね^^

猫にとっても、特に高齢の猫にとって
飼い主とのスキンシップは精神的に凄く大きな効用があります。

またスキンシップを通して、

  • ケガやしこりはないか
  • 急に体重が減っていないか

といった猫の異常に気付いてあげるアンテナを張っておくことが大切です。

余談ですが、スキンシップの時間を利用して
布で猫の歯のネバネバをふき取ってあげると良いですよ。

歯肉炎の予防にもなりますし、体そのものにも良い影響があります。

ブラシを使って「歯磨き」となると、実行するのはなかなか難しいですが
ふき取るだけなら簡単ですよね。

動物病院の重要性

3カ月に1回とか、半年に1回とか、
定期的に健康診断を受けに動物病院に行くことができればそれが理想です。

でも実際問題として、なかなか難しいですよね。
そこで大切なのが、先程も言いましたが、猫の異常に気づいてあげるアンテナです。

例えば10歳を過ぎた猫が「最近、食欲がない」とか「少しやせてきた」といった場合、
真っ先に疑われるのが腎臓の病気です。

猫の腎臓病にはまだ特効薬はありません。
初期段階での食事療法によって症状を抑えるという治療を行います。

重症になる前に、少しでも早く治療を受けさせてあげるためにも
「異常に気づいたら、とりあえず動物病院に」というフットワークの軽さ
飼い主には求められます。

これは何も腎臓病に限った話ではなく、すべての病気やケガに言えることです。
そのためにも信頼できる「かかりつけの病院」を作っておくことが大切です。

最後に

ある獣医さんが、次のようなことをブログで書いていらっしゃいました。

『長生きしている犬や猫には共通点がある。
それは相性の合う飼い主と出会い、
その飼い主からベタベタに可愛がってもらっているということ。

ベタベタに可愛がってもらっていれば、みんな長生きできるというわけではない。
しかし長生きしている犬や猫は、例外なくベタベタに可愛がってもらっている。』

長生きの秘訣を凝縮したような言葉ですよね。

「大切に思っているよ。」とか「長生きしてね。」とか。
そういう気持ちを事あるごとに、言葉やスキンシップで伝えてあげる。

そうすることで、猫の心が安らかになれば、
免疫力もアップして体の健康につながっていくものだと思います。

▼PICK UP▼
高齢猫を大切にしてあげたい!優しいケアで免疫力アップ

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました