猫のムラ食い 飼い主があまり神経質に考える必要はない理由とは?

猫のムラ食いについて 猫の食事に関すること

食べるときはガツガツと食べてアッという間にお皿が空っぽになるのに、
食べないときは、ちょっとニオイを嗅いだらフンッとそっぽをむいてしまう・・・

あなたも猫のムラ食いに悩んでいるのかもしれませんね?
しかし僕の経験から言って、あまり神経質に考える必要はないと思いますよ。

猫はムラ食いをする動物なんです。

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あまり神経質に考える必要はない理由

昨日は美味しそうに餌を食べていたのに、今日は打って変わって全然食べない。
どう見てもいつもと変わらず元気なのなら、1日くらい放っておいて構わないですよ。

今は食べる気分じゃないんだな、くらいに軽く考えた方が良いです。
次の日になってお腹が空けば、また気持ちよく食べてくれるでしょう。

猫が食べないからといって、そのたびに違う餌を出していたら
「食べないでいたら、もっとおいしいモノがもらえる♪」と猫が学習してまいます。

これは好き嫌いや肥満の原因になってしまいますので、
猫にとっても飼い主にとっても決して良いことではありません。

猫は元来、ムラ食いする動物

猫はもともと砂漠地方で暮らす肉食動物でした。
厳しい生活環境の中で狩りをして生活していました。

獲物にありつけた日はお腹いっぱい食べることができますが、
そうでない日は食べることができず我慢を強いられる毎日です。

現在の飼い猫のように、飼い主に決まった時間に餌を与えてもらえる
規則正しい生活なんてしていません。

獲物が手に入ったときにドカ食いしておいて、
獲物にありつけなくても、ある程度の期間、空腹でも耐えられるよう栄養を少し温存しておく、
そういう体のシステムができていたのです。

また猫は食べ始めると、結構早い段階で「お腹いっぱい」と感じる動物です。

これはすべての狩猟動物に言えることですが、
「食べ過ぎて動けない」という状態になってしまうと
獲物を見つけた時も、敵に襲われた時も、いざというときに俊敏に動けません。
ですから早い段階で満腹だと感じるようにできているのです。

このように厳しい砂漠地方で生きていた野生時代の名残で、猫は元来、ムラ食いする動物なのです。

餌に砂をかけるようなしぐさ

餌を食器に移して「さぁ、食べろよ」と出してあげると、
ちょっとニオイを嗅いだだけで、フンっと顔を背け、床をカリカリかいて、
まるで餌に砂をかけるようなしぐさをすることがあります。

それを見ると飼い主の多くは「こんなもの食えるか」と猫がアピールしていると思ってしまいます。
ですから「じゃあ、これなら食べるか?」と違う餌を出したりしてまうわけですけど・・・

しかしこれは間違いなんですよ。
餌に砂をかけるようなしぐさをするときは、猫はたんに食欲がなかっただけのことなのです。

野生時代の猫は、食べきれなかった獲物を、砂の中に埋めて隠しておいて
後でまたお腹が空いたときに食べられるようにしておくという習性がありました。

これが狼みたいに集団で狩りをする動物だったら、
自分の取り分をしっかり確保しないといけませんので、こんな余裕はなっかたでしょう。

単独で狩りをしていた猫は、食べ残した分は残しておいて、
あとで食べるようにしようという発想を持っていたんですね。
その名残が現在の飼い猫にも残っているわけです。

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砂がなくても、床をカリカリとかいて餌を埋めるようなしぐさをしますし、
もし近くに雑巾とか、飼い主のTシャツとかが落ちていたら
見事に食器の上にかぶせたりする場合まであります^^

他に考えられる「食べない理由」

野性時代の名残という以外に、猫が餌を食べない理由としては次のようなことが考えられます。

飽きてしまった

これが一番よくあると思うのですが、毎日毎日同じ餌ばっかりだったら、
さすがに飽きてしまうこともあるでしょう。

そういう場合は、何種類かの餌をローテーションにして回してあげると良いですよ。
そのときの注意点としては、必ず「総合栄養食」をローテーションにしてあげることです。

総合栄養食というのは、それと水だけ与えてあげれば、
猫が元気に生きていけるだけの栄養が摂れる、すなわち主食にできるキャットフードのことです。

逆に「一般食」とか「おやつ」と書かれているキャットフードは主食にすることはできません。

年齢的なことが原因

人間と一緒で猫も高齢になってくると、どうしても若いころよりは食欲が落ちてくるものです。
そういう猫には、少しでも食べやすくなるように次のような工夫をしてあげてください。

  • すり鉢ですりつぶしてドロドロのペースト状にしてあげる
  • ぬるま湯や鳥ガラスープ、魚の出汁などでふやかしてあげる
  • 電子レンジで人肌程度に温めてニオイが立つようにしてあげる
  • 鳥ささみを茹でたものや、煮干しなどの好物をトッピングしてあげる

また若くて元気な猫は1日の食事の回数は朝晩2回でちょうど良いのですが、
食欲が落ちた高齢猫の場合は、1回の食事の量を減らして
その分回数を増やしてあげたほうが良いですね。

いつもと違う味に困惑

いつもと違う餌をあげた場合に、ニオイの違いなどから警戒心を抱いて食べないこともあります。

餌を切り替える場合は、前の餌に少しずつ新しい餌を混ぜ込んで、
1週間くらいかけて徐々に切り替えるようにするのが良い方法です。

一番気を付けるべきことは病気の可能性

猫のムラ食いは野生時代の名残だから、それほど神経質に考える必要はないと書きました。
しかしそれは、「いつもと変わらず元気なら」というのが大前提です。

餌を食べなくなった猫の様子を見ても大丈夫な時間は24時間です。
タイムリミットは24時間。
それ以上全然食べない状態が続いて元気がない場合は、何らかの病気の可能性があります。

また食べたいのに食べられないという状態も心配です。
これは口内炎とか歯周病といった口内の異常が考えられます。

このように猫が食べなくなったときに、一番気を付けるべきことは病気や異常の可能性です。
少しでも良くない兆候が見られたら、早め早めに病院に連れていってあげてくださいね。

最後に

猫は元来、ムラ食いする動物です。
猫が餌を食べないときには、飼い主は食べさせる努力をするよりも、
猫の体調を注意深く観察することの方が大切です。

捨てられて餌を求めて放浪してきた猫は、保護された途端に驚くほどガツガツ食べるでしょう。
「食べられるときに食べておかないと、次にいつ食べられるかわからない。」
という意識が働くからです。

しかしそんな猫も1ケ月もすればムラ食いを始めます。
何もしなくても餌をもらえる状態に慣れてしまうんですね。
こう考えると、ムラ食いする猫がいかに幸せなことか^^

ただし繰り返しになりますが、病気の可能性にはくれぐれも注意してあげてくださいね。

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