猫にまたたびってどんな効果があるの?危険はないの?

猫にまたたび 猫の食事に関すること

「猫にまたたび」ということわざがあります。
大好きなものの例えとして使われていますね。

また江戸時代の浮世絵でも、
猫がまたたびで良い気持ちになってる様子が描かれていたりします。

それくらい猫のまたたび好きは、昔から広く知られてきたことなんですね。

今回は猫にとってまたたびは、どんな効果があるのか?
また危険はないのか?
またたびについて気になるところを詳しく調べてみました。

猫にマタタビ

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またたびの効果

猫にまたたびを上手に使ってあげると、次のような効果が期待できます。

ストレス解消

猫にまたたびを与えると一時的に活発になりますので、
運動不足やストレスの解消が見込めます。

今まで見向きをしなかったおもちゃに、またたびを振りかけてみると
喜んで飛びついてくるかもしれませんね^^

食欲増進

猫の食欲が落ちているときにまたたびの粉末やスプレーを少しかけると、
喜んで食べてくれることがあります。

同様に水分補給の補助として使うこともできます。

ただし猫の食欲不振は重大な病気の危険信号の可能性もありますので、
本当に体調が悪そうなときには早め早めに病院に連れていってあげてくださいね。

しつけに利用してみる

例えば猫がなかなか用意した爪とぎを使ってくれないときに
爪とぎにまたたびスプレーを吹きかければ、
じゃれついたついでに使ってくれることも期待できます。

猫がブラッシングや爪切りを嫌がる場合や、
キャリーバッグになかなか入ってくれないといったときも、
またたびをうまく利用すると改善する可能性があります。

また同居猫同士で激しくケンカをしてしまうような場合、
またたびを使うことでケンカに夢中になっている猫の気をそらす、
といった使い方も考えられます。

「またたび」の正しい与え方

またたび酒

与える量は少し嗅がせる程度から始める

またたびは猫の神経に働きかけて一種の恍惚状態にする効果があります。
言ってみれば猫にとってお酒のようなものです。
いきなりたくさん与えてはいけないというのは、容易に想像できますよね。

またたびの成分の効果は、粉末→液体→実→枝→葉の順番で強度が高いとされています。
ですから一番効き目があるのは「虫癭果」を粉末にした「またたびパウダー」ということになります。

初めて与えるときは、まずは猫に少しニオイをかがせる程度から慎重に始めなくてはいけません。

与える頻度はご褒美程度にする

毎日のようにまたたびを与えていると
猫が慣れてしまって効果が薄れていく傾向があります。

ですから漫然と与えるのでなく、しつけのご褒美というように、
しっかり目的を定めて与えるのが良いでしょう。

与えすぎると中枢神経の麻痺などの危険性

またたびを猫に与えすぎると中枢神経に刺激が過度に伝わり、
異常麻痺などの症状を引き起こす危険性があります。

最悪の場合には呼吸困難に陥ることもありますので、与えすぎには十分な注意が必要です。
特に幼い子猫、高齢の猫、疾患がある猫に与えるのは避けてあげたほうが良いですよ。

保管場所には十分に気をつける

飼い主が出かけているときに、猫がまたたびパウダーの袋を見つけてしまい
一度に大量に摂取してしまう・・・

そういった危険もありますので、またたびは絶対に猫の目が届かないところに
保管するよう十分注意しなくてはいけません。

またたびってそもそも何?

またたびという言葉はよく耳にしますが、「そもそも何なの?」
「どんな形してるの?」って聞かれたら、なかなかすぐには答えられませんよね。

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ちなみに僕は食べ物だと思っていました(^^)

またたびは北海道から九州まで、主に山地に広く自生しているつる性の植物です。
別名「夏梅」と呼ばれています。
初夏に梅によく似た白い花を咲かせて、秋なると楕円形の実をつけます。

つる性の植物というのは、他の木や棒状のオブジェクトなどに絡みついて、
それを支えにすることで、上へ上へと茎を伸ばしていくタイプの植物のことです。

僕らが一番よく知っているのはアサガオですね^^
ああいった植物をイメージすると良いと思いますよ。

【またたびはこんな花を咲かせます。】またたびの花

またたびの成分

またたびの葉や茎、実には「マタタビラクトン」「アクチニジン」「β-フェニルエチルアルコール」といった成分が含まれています。

名前は難しいから覚える必要はありませんが、
要はこれらの成分を猫が取り込むことで一種の恍惚状態になる訳です。

猫は口の中の天井部分の奥にヤコブソン器官と呼ばれる
フェロモンを感知する特殊な器官を持っています。
フェロモンっていうのは、簡単に言うと「異性を惹きつける成分」ですね。

このヤコブソン器官でまたたびの成分が感知されると、
猫はいわゆる「またたび踊り」という状態になります。
またたびで酔っぱらう猫
猫の個体差もありますが、次のような状態が見られることがあります。

  • ゴロゴロのどを鳴らして機嫌が良くなる
  • またたびに体をこすりつけて喜ぶ
  • 酔っぱらったようになる
  • 興奮する
  • よだれを垂らす

またたび虫癭果(ちゅうえいか)とは?

またたびは初夏に梅によく似た白い花を咲かせて、
秋なると楕円形の実をつける、つる性の植物です。

正常な実は3センチくらいの綺麗なドングリの形をしているのですが、
花にマタタビアブラムシという昆虫が卵を産み付けると、
正常な発育ができずに凸凹したカボチャみたいな形の実になってしまうんですね。

これは虫癭果(ちゅうえいか)と呼ばれていて、古くから人の漢方薬として使われてきました。

この虫癭果(ちゅうえいか)には通常のドングリ型の実よりもたくさん
「マタタビラクトン」「アクチニジン」といった成分が含まれているのです。

虫癭果は選ばれし「特別なまたたびの実」と言えます。

【虫癭果(ちゅうえいか)の写真です。確かに凸凹してますね^^】
またたび虫癭果(ちゅうえいか)

最後に

猫がまたたびの効果で恍惚状態になっている動画を見ましたが、
正直、見ていてあまり良い気持ちはしませんでしたね。

面白半分の軽い気持ちで猫にまたたびを使うのは避けてほしいと思います。

家具をボロボロにされるので、どうしても爪とぎを使わせたいとか、
わがままでどうしても餌を食べてくれないとか・・・

本当に困ったときの「苦肉の策」として、
ピンポイントで目的を定めて利用するのが良いのではないかと僕は思います。

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