猫がご飯を食べない!高齢猫の場合は特に心配。対策は?

猫がご飯を食べない。高齢だから心配です。 猫の食事に関すること

猫がご飯を食べない・・・

元気いっぱいの若い猫なら
「わがまま言って困ったもんだな。お腹空いたら、そのうち食べるだろう」と
気楽に考えられますが、猫が高齢だと、やっぱり心配になってしまいますよね。

猫も高齢になると、若いころとは違ったご飯の与え方の工夫や対策が必要になってきます。

猫がご飯を食べない。高齢猫ならなおさら心配

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高齢猫がご飯を食べない時の対策

食べやすくなるように工夫をしてあげる

大切なのはキャットフードをそのまま与えるのではなく、
食べやすくなるようにいろいろ工夫してあげることです。

一番のおすすめはすり鉢ですり潰してあげるという方法です。
すり鉢でドロドロのペースト状にすり潰してあげれば
硬いドライフードが苦手な高齢猫でも食べやすくなります。

僕の家の4匹の猫たちのうち、3匹は10歳を超えていますが、
一番効果が高いのが、このすり鉢ですり潰す方法です。

またドライフードにお湯や猫用のミルク、味付けをしていない鳥ガラスープなどをかけて、
ふやかしてあげても食べやすくなります。

すり潰したり、ふやかしたりしたフードに、
猫が好きな鰹節とか煮干しをすり潰したものを混ぜてあげたりしたら喜んでくれるでしょう。

また硬いドライフードがどうしても食べられない場合は、
「総合栄養食」のウェットフードもたくさんありますので、利用してみるのも良い方法です。
ウェットフードをすり潰してあげても食べやすくなりますよ。

【うちで使っているすり鉢】

結構、小さめのすり鉢で、ご飯をすり潰したら
そのまま食器として猫に与えることができて凄く便利です♪
器が小さいと、すり潰すのも楽。
もう手放せません^^

レンジで軽く温める

ご飯を「美味しい」と感じる要素は3つあります。
ニオイ、味、そして食感です。

猫のニオイを感じる能力は人間の6倍以上もあると言われています。
それに対して味を感じる能力は人間の12分の1しかないのです。

つまり猫が「美味しい」と感じるポイントは、味よりも圧倒的にニオイなんですね。

すり鉢でドロドロにすり潰してあげたり、ふやかしてあげたりしたご飯や、
ウェットフードを電子レンジでほんの少しだけ温めてあげるのは良い方法です。

人肌程度に温めるとニオイが立つので、猫の食いつきも良くなりますよ^^

1回の量を少なくして食べる回数を増やす

若くて元気いっぱいの猫なら空腹の時間を作るために、
食事の回数は1日2回なら2回としっかり決めて、規則正しい生活を心がけてあげるべきです。

しかし高齢猫がごはんを食べてくれないとなると、話は別になります。

消化器官が弱くなってきた高齢猫には、一度に与えるご飯の量を少なくして、
そのぶん回数を増やしてあげた方が良いです。

また寝ている場所の近くにドライフードをいつも置いてあげたりして、
気が向いたらいつでも食べられるような環境にしてあげるのも良い方法ですよ。

【うちの栗ちゃん。11歳メス】
ケージの上がお気に入りの寝場所です。
近くにカリカリを置いてあげると、時々思い出したように食べています^^

食べやすい食器、食べやすい高さ

猫はご飯を食べるときに、食器にヒゲがあたるのを嫌う場合があります。
食器を選ぶときは口が大きめで底が浅いものを選んであげましょう。

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猫はキレイ好きですから、毎回、しっかり洗った清潔な食器を使ってあげてくださいね。

また食器を床に直に置くと、猫は屈まないとご飯が食べられませんよね?
高齢になってくると、この姿勢を辛いと感じる場合があるのです。

食べやすいように食器を台に乗せてあげて、
猫が屈まなくてもよくなるように、楽な姿勢でご飯が食べられるようにしてあげるのも一つの優しさです。

水分をしっかり摂らせる

特に高齢猫には水分をしっかり摂らせることが凄く大切です。
水飲み場を1か所に決めず、部屋のあちこちに作ってあげたり
最低1日に1回は新しい水と取り換えてあげたり、気を配ってあげましょう。

またドライフードをお湯や鳥ガラスープ、魚の煮汁などでふやかしてあげたり、
ウェットフードを与えてあげたり、
食事を摂ることで水分を補給しやすくする工夫も大切です。

高齢猫がご飯を食べなくなる原因

加齢による衰え

人間と一緒で加齢に伴う体力や機能の低下というのはもちろんありますよね。
年を取ると活動に必要なエネルギーが低下するから、それに伴って自然に食欲も落ちていきます。

また内蔵の機能や噛む力が衰えれば、若いころのようにたくさん食べることもできなくなりますし、
硬いドライフードなども苦手になるでしょう。

病気の可能性

何と言っても高齢猫がご飯を食べなくなったときに、
飼い主が一番心配しなくてはならないのが病気の可能性です。

腎不全、腫瘍・・・
どんな病気であろうと、食欲は落ちます。

また食べたいのに、食べられないという状況も心配です。
口内炎や歯周病といった口内のトラブルの可能性もあります。

いずれにしても飼い主の手には負えない状況です。
一刻も早く病院に連れて行ってあげてくださいね。

特に心配なのは体重の減少

猫が高齢になってくるほど「アレ嫌い、これ嫌い」と好き嫌いが多くなってくるものです。
単なる好き嫌いでご飯の食いつきが悪くなっているのなら、そこまで心配する必要はありません。
そのうちお腹が空けば食べてくれるでしょう。

心配なのは、体重の減少を伴う場合です。
高齢猫が「食べない、体重も減ってきた」となると病気の可能性が凄く高まります。
1日でも早く動物病院に連れて行くべきです。

高齢猫に多い代表的な病気としては、例えば腎不全が挙げられます。
命に係わる危険な病気です。
食欲が落ちて、やせて毛艶が悪くなります。

腎不全は確かに怖い病気ですが、病院に連れていって点滴などの適切な治療を受ければ
体調が安定して、食欲も出てきたという例もたくさんあります。

早め早めに動物病院で診てもらうのは本当に大事なことなんですよ。

猫の体重の測り方

猫の体重を測ろうとしても結構難しいですよね?
体重計の上でなかなかジッとしててくれませんし・・・

そういうときは飼い主が猫を抱っこして体重を測って、
自分の体重を差し引きすれば簡単に測ることができます。

例えば猫の体重が1週間前より300グラム減ってたとするじゃないですか。
300グラムくらいどうってことないと思うかもしれませんが、ここは注意が必要です。

体重3キロの猫の300グラムは、
体重60キロの人間なら、6キロに相当します。

もしもあなたが1週間で6キロもやせたら、さすがにおかしいと思いますよね?
猫の体重を測るときは、こういうふうに考えてあげることが凄く大切です。

強制給仕について

高齢猫が自分で食べることがまったくできなくなってしまった場合、
強制給餌をしてあげる必要があります。

飼い主が指やシリンジ(注射器の筒)を使って、
流動食を猫の口に少しずつ流し込んであげる方法です。

ただし飼い主の判断だけで強制給餌をすると、結果として猫を苦しめてしまう場合もあります。
あくまでも獣医師の指示と指導を受けたうえで行うべき手段なのです。

そして最終手段としては「胃ろうチューブ」や「食道チューブ」と呼ばれる
消化器に穴を開けてチューブを通して直接体内に栄養を送り込む方法があります。

これは本当に最終手段。
こういう方法があるということを知っておきましょう。

最後に

高齢の猫がご飯を食べてくれないと本当に心配になってしまいますよね。
まずは、すり潰したり、ふやかしたり、好物を混ぜ込んだり・・・
猫が食べやすくなる工夫をしてあげましょう。

それでも食べてくれないようだったら病気の初期症状の可能性もあります。
早め早めに動物病院に連れて行ってあげるフットワークの軽さが大切ですね。

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