猫の便秘にオリーブオイルはぜひ試してみたい対策の一つ!

猫の便秘対策にオリーブオイルを試してみたい 猫の食事に関すること

猫の祖先は暑さが厳しい砂漠地方で生息していた肉食動物でした。
過酷な環境に適応するために、水をあまり飲まなくても生きていける体の仕組みを持っていたのです。
その分、ウンチはコロコロ固め。

猫はもともと便秘になりやすい動物なんですね。
家で簡単にできる猫の便秘対策として、今回ご紹介するのはオリーブオイルです。

猫の便秘対策にオリーブオイルは有効

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オリーブオイルで猫の便秘対策

猫の便秘対策

人間の便秘対策としても広く知られているオリーブオイル。
猫の便秘対策としても、まずは試してみたい方法として
オリーブオイルを勧める獣医師もたくさんいらっしゃいます。

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、
腸などで消化吸収されにくいという特徴を持っています。

腸内でオレイン酸が混ざることでウンチ自体が柔らかくなります。
またオレイン酸には潤滑油の働きをして排便をスムーズにする効果もあるのです。

オリーブオイルは「自然界の下剤」とも呼ばれています。
それくらい便秘解消に効果が見込めるのは有名な話なんですね。

オリーブオイルを猫に与えても良い量

猫の便秘対策

オリーブオイルがいくら便秘に効くと言っても、
やはり油ですからカロリーは高めになってしまいます。

たくさん飲ませたからといって、その分大きな効果が見込めるわけでもありません。
ましてや体の小さい猫に与えるわけですから、
くれぐれも与えすぎには注意してあげてくださいね。

脂質の摂り過ぎが肥満や生活習慣病の原因になってしまうのは、猫も人間も同じことです。
またオリーブオイルの与えすぎは猫を下痢で苦しめる原因にもなります。

何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」を忘れないようにしなくてはいけませんね。

猫に与えても良いオリーブオイルの目安としては、
平均体重の4kgの猫に対して、1日に小さじ半分から多くても小さじ1杯程度です。

オリーブオイルを猫に与える方法

ご飯に混ぜて与えることができれば、それが一番簡単な方法です。
普段食べているウェットフードに、小さじ半分のオリーブオイルを混ぜて
朝晩2回与えるといった感じですね。

ただし猫がどうしても食べてくれないときは、
オリーブオイルを染み込ませた綿棒で肛門を直接刺激するという方法もあります。
頭の片隅に入れておくと良いと思いますよ。

オリーブオイル その他の効果

オリーブオイル

毛玉対策

ペルシャ猫やチンチラといった長毛種に多いのが毛球症。
グルーミングによって胃に溜まって塊になってしまった毛玉を吐き出せなくなる病気です。

この毛球症の治療の補助として獣医師がオリーブオイルを勧める例もあります。
オリーブオイルを与えて腸を活性化させてウンチと一緒に毛玉を排出させるのが目的です。

生活習慣病の予防

オリーブオイルにはオレイン酸のほかにも、
ポリフェノール、トコフェノールといった成分も含まれています。

これらは抗酸化成分と呼ばれていて、心臓病や動脈硬化、糖尿病といった生活習慣病や
がんの予防、さらには老化防止にも効果があると言われています。

毛並みの改善

オリーブオイルをキャットフードに加えると、
たんぱく質の吸収率が上がることがわかっています。

肉食動物の猫にとってたんぱく質はまさに最重要の栄養素です。
健康的な筋肉やツヤの良い体毛などを作るのに欠かせないのがたんぱく質。

オリーブオイルは年を取って筋肉の量が減っている猫や、
毛並みがパサパサしてきた猫の健康増進にも一役買ってくれそうですよね。

どのくらい出ないと便秘?判断基準は?

元気な猫

例えばウンチが2日間出ないからというふうに、
具体的な日数だけで便秘かどうかを決めることは難しいですよね。

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飼い主が猫の排便のサイクルや量が「いつもと違うな」と気づけるよう、
いつもアンテナを張っていることが大事になってきます。

もう一つ気を付けなくてはいけないのは、
一生懸命ウンチをしようとしているのに、なかなか出ない状態。
「しぶり」と呼ばれるこの状態も、なんらかの病気の危険をはらんでいます。

このように「いつもと違う」状態に気づいたならば、
一刻も早く動物病院に連れて行ってあげてくださいね。

怖いのは便秘の原因が病気や異物誤飲だった場合です。

猫によく見られるのが「巨大結腸症」という病気です。
ウンチを排泄することができず溜まってしまい、大腸が異常に膨らんでしまいます。

またおもちゃなどの異物を誤って飲み込んでしまう異物誤飲も物凄く危険な状態です。

どちらも命の危険に直結します。
あとで後悔しないためには、「様子を見よう」ではなく
「とりあえず病院に連れて行こう」という意識の方が良いですね。

その他の便秘対策

普段から便秘気味の猫にしてあげられる対策として
オリーブオイルをご紹介しましたが、他にも次のようなものがあります。

水分を多めに与える

体内の水分が少ないと、なるべく水分をウンチから吸収して補おうとするため、
ウンチが硬くなってしまって便秘が起こりやすくなります。
特に砂漠地方にルーツを持つ猫は、この傾向が強い動物です。

家の中に水飲み場を複数作ってあげたり、
ウェットフードを取り入れたりして水分補給を心がけてあげてください。

特に食事をすることで水分も摂ることができる工夫をするという考え方は凄く大切です。

食物繊維が多く含まれたフードを与える

人と同じように猫の便秘にも食物繊維が効果的な場合もあります。
高繊維質のフードもありますので、そういうフードを与えるのも一つの方法です。

ただし便秘の状態が長く続いているときに、
食物繊維の摂り過ぎはかえって悪影響になる場合もあります。

便秘対策に限らず、肥満対策や結石対策といった「食事療法食」は
決して自己判断で猫に与えてはいけません。

あくまでも獣医師の指示に従って与えることが大切です。

運動不足にしない

うちの猫も3匹は10才を越えた高齢猫ですが、本当に1日中寝ています。

ケージの上に寝場所を作って、そこまでに段差を作って
行き来することで少しでも運動になるように工夫しています^^

【ケージの上の寝場所までに段差を作ってあげる】
段差

お腹マッサージ

猫の便秘対策にお腹マッサージが効果があるのはよく知られています。

猫のお腹が見えるように抱っこして、お腹で「の」の字を書くように、
優しくクルクルマッサージしてあげるのです。

これは便秘対策というより、スキンシップの一環ですね。
お腹を撫でてもらうのが好きな猫は多いです。
うちの猫たちもみんなそうです^^

スキンシップと便秘対策が一度にできる・・・
これはまさに一石二鳥ですよね。

猫のお腹をマッサージ♪

トイレを清潔に

猫は凄くキレイ好きな動物です。
トイレが汚いと、ウンチやオシッコをするのを我慢してしまうこともあります。

言葉を話せない猫が、黙って我慢しているなんて可哀想ですよね。
キレイなトイレをいつも心がけてあげたいものです。

人用便秘薬はあげないで

これは便秘に限った話ではありませんが、いくら猫が苦しんでいてかわいそうだからといって、
人用の便秘薬を安易に与えてはいけません。

ましてや自己判断で浣腸までしてしまうと、
重度の脱水症状で重大な結果に至ってしまう場合まであります。

猫に薬を飲ませるときは、必ず獣医師に処方されたものを与えなくてはいけません。

最後に

猫の便秘にオリーブオイル・・・
勧める獣医師も、やってみて実際に効果を実感している飼い主もたくさんいますので、是非試してみたいですよね。

まずは普段の食事に小さじ半分から・・・
いくら評判が良いからといっても与えすぎには要注意です!

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