飼い猫の寿命はどれくらい?性別や品種によって違いはあるの?

飼い猫の寿命 高齢猫を大切にしてあげたい

縁があって家で飼うことになった猫。
できるだけ元気で長生きしてほしいというのが飼い主の願いです。

飼い猫の平均寿命はどれくらいなのでしょうか?
性別や品種によって違いがあるのでしょうか?
ギネス記録などもご紹介します。

猫の寿命は何歳くらい?

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飼い猫の平均寿命

一般社団法人ペットフード協会が
「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査」というデータを公開しています。

それによると・・・

  • 飼い猫全体の平均寿命は15.03歳
  • 「家の外に出る」猫の平均寿命は13.20歳
  • 「家の外に出ない」猫の平均寿命は15.95歳

となっています。
平均寿命は15歳
子猫を拾ってきたら今後15年近くは生きるという事実は重いですよね。

これから猫を飼おうとしている人が、
例えば学生の一人暮らしの場合、
今後、就職などで生活環境が変わっても猫を飼い続けることができのか?

また、70歳の方だった場合、年齢的に本当に最後まで責任を持てるのか?
猫を飼う前に、そういうことをしっかり考える必要があります。

また「家の外に出る・出ない」で寿命に大きな違いがあることも示されています。
他にもいろいろな条件がある中で、あえて示しているということからも、
この条件が飼い猫に長生きしてもらうために、一番重要な条件であることがわかります。

交通事故、感染症、猫嫌いの人間による虐待・・・
やはり今の時代、猫を外に出す飼い方はあまりにもリスクが高すぎます。

キチンと去勢・避妊手術をしてあげたうえで完全室内飼いを徹底することの大切さが、
このデータからもわかります。

人間の年齢に換算すると

猫の平均寿命は15歳くらいということはわかりました。
では15歳は人間の年齢に換算すると何歳くらいになるのでしょうか?

猫は人間の4~5倍のスピードで年を取っていきます。
特に子猫時代の成長は凄まじく

  • 1カ月で人間の1歳
  • 1年で人間の18歳
  • 2年で人間の24歳

まで一気に成長してしまうのです。
その後は1年で、人間でいう4歳ずつ歳を取っていきます。

これを式で表すと

24+(猫年齢-2歳)×4

ということになります。
猫の15歳をこの式に当てはめると

  • 15歳-2歳で13歳
  • 13歳×4で52歳
  • 52歳+24で76歳

猫の15歳は人間だと76歳になるわけです。

参考までに猫と人間の年齢換算表を載せておきますね。

  • 1カ月 4歳
  • 2カ月 8歳
  • 3カ月 10歳
  • 6カ月 14歳
  • 9カ月 16歳
  • 1年 18歳
  • 1年半 20歳
  • 2年  24歳
  • 3年  28歳
  • 4年  32歳
  • 5年  36歳
  • 6年  40歳
  • 7年  44歳
  • 8年  48歳
  • 9年  52歳
  • 10年  56歳
  • 11年  60歳
  • 12年  64歳
  • 13年  68歳
  • 14年  72歳
  • 15年  76歳
  • 16年  80歳
  • 17年  84歳
  • 18年  88歳
  • 19年  92歳
  • 20年  96歳

飼い猫の平均寿命の推移

須田沖夫(東京都家庭動物愛護協会会長・須田動物病院院長)という先生が
「家庭動物 (犬 猫)の高齢化対策」というレポートを公開なさっています。

その中に犬猫の平均寿命の推移を表したグラフが載っています。
それを見ると調査開始年である1980年の飼い猫の平均寿命は、たったの3歳なんですね。

私は現在53歳なのですが、1980年といえばそれほど遠い昔とは思えないので
この数字は物凄く意外でした。

さらに見ていくと1990年で4.9歳、2000でもまだ7.9歳にとどまっています。

ただし2010年までの10年間で13歳に迫り、
さらに現在までの10年間で15歳に至っているという訳です。

急激に寿命が伸びた原因としては

  • 完全室内飼いの増加
  • キャットフードの品質向上
  • 動物医療の進化

といったことが考えられます。

猫の性別による平均寿命

厚生労働省のまとめによると、
2019年日本人の平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳となっています。

世界的に見ても女性の方が寿命が長い傾向が見られますが、猫の場合はどうなのでしょうか?

アニコム損害保険株式会社が契約者に対して行った調査によると
メス猫の平均寿命は15.2歳、オス猫は14.3歳となっており
人間同様、猫もメスの方が長生きという結果が出ています。

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猫の品種別の平均寿命

アニコム損害保険株式会社では、
猫の契約頭数上位10品種の平均寿命を比較したデータが公開されています。

  • 1位 混血猫 14.3歳
  • 2位 スコティッシュ・フォールド 13.4歳
  • 3位 アメリカン・ショートヘア 13.5歳
  • 4位 日本猫 14.3歳
  • 5位 マンチカン 11.2歳
  • 6位 ロシアンブルー 13.1歳
  • 7位 ノルウェージャン・フォレスト・キャット 12.6歳
  • 8位 ペルシャ(チンチラ) 13.9歳
  • 9位 メイン・クーン 12.5歳
  • 10位 ラグドール 13.5歳

※順位は契約頭数の多い順です。

混血猫や日本猫といった、いわゆる雑種(MIX)の方が純血種より長生きする傾向があります。

色んな種類の血が混ざり合うことで免疫力が高まるのと同時に、
血統が薄まることで遺伝性の疾患を受け継ぎづらくなるのが理由だと考えられています。

純血種の寿命が比較的短いのは、その逆の理由ということなのでしょう。

ただこれはあくまでも傾向に過ぎません。

それぞれの猫自身の持って生まれた生命力や生活環境によって
寿命は大きく左右されるのは言うまでもありません。

こういったデータは、これから猫を飼おうという方が
一つの知識として持っている分には意味があるのではないかと思います。

猫の寿命のギネス記録

ギネス世界記録に登録されている最長寿の猫は、
クリーム・パフ(日本語で言うシュークリーム)という名前のメス猫で、
なんと38年と3日も生きました。

1967年8月3日に生まれて2005年8月6日に亡くなったと記録に残っています。
本当に偶然ですが僕も1967年生まれなので、
僕と同じ年に生まれて38歳まで生きた猫の存在に、ただただ驚くばかりです。

先程、猫の年齢を人間の年齢に換算する数式をご紹介しました。

24+(猫年齢-2歳)×4

これに38歳を当てはめてみると168歳ということになります。
奇跡的な数字ですよね。

ちなみにもう1つ驚くべき話があります。

クリーム・パフの飼い主はもう1匹、別の長寿猫を飼っていたのです。

グランパ・レックス・アレンという名前の猫でした。
アレンという名前からオス猫だと思われます。

この猫も34年と2カ月(1964~1998)も生きたという記録が残っています。
34歳は人間でいえば152歳になります。

パフとアレンという2匹の超長寿猫が同じ飼い主のもとで、共に一緒に暮らしていたわけです。

飼い主との相性、猫同士の相性、生活環境・・・
いろいろなことが良い方向に働いたということなのでしょう。

それにしても凄い記録ですよね。

野良猫の寿命

猫の平均寿命は15.03歳と最初に書きましたが、
これはあくまでも人に飼ってもらってる猫の話です。

野良猫は含まれていません。

野良生活を強いられた猫は、ほとんど子猫のうちに亡くなってしまいます。
たとえ幸運な環境で成長できたとしても、
せいぜい4~5年しか生きることはできません。

昨日も車を走らせていると、国道で猫が轢かれて亡くなっていました。
僕は心の中で手を合わせることしかできませんでした。

しかし、これほど猫好きな僕にしても、車を運転している以上、
いつ「加害者」になってもおかしくありません。
突然飛び出してきたら咄嗟には避けられません。

もちろん野良猫が早く亡くなってしまう理由は交通事故だけではありません。

他の猫とのケンカ、感染症、栄養失調、冬の寒さ、人間による虐待・・・
数えだしたらキリがありません。

また、日本というこの国では人間の都合で安易に捨てられた不幸な命が、
人間の都合で大量に処分されています。

これらの現実を前にして、私などはあまりにも無力ですが、
せめて縁があって私の家にやってきた猫たちは、
最後まで穏やかな猫人生を全うさせてあげたいと思っています。

最後に

あなたの猫は今何才ですか?
猫は私たちが思っているよりも、ずっとずっと早く年を取っていきます。

ついこの間までゴム毬のように走り回っていた猫も、
いつの間にか一つの場所で、じっとくつろいでいることが多くなります。
老化が進めば病気の心配も出てきます。

しかし、年を取って飼い主に病気の心配をしてもらえる猫、
もっと言えば、どのような重い病気が原因であったとしても、
大好きな飼い主に看取られて寿命を全うできた猫は幸せなのだと思います。

「幸せだった」と最後に猫に思ってもらえるような飼い主でありたいものです。

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