観葉植物の中には猫に対して毒性を持っているものが多くあります。
中には命にかかわるほどの猛毒を含んでいるものも・・・
今回はガジュマルやパキラなど猫がいても安全に楽しめる観葉植物と、逆に猫にとって危険な植物も一緒に紹介しますので参考になさってくださいね。
猫と同じ部屋に置いても安全に楽しめる観葉植物
ガジュマル
ガジュマルは「精霊の宿る木」と呼ばれていて観葉植物として高い人気を誇っています。
幹の下部から気根と呼ばれる根を複数出して木を支える独特のフォルムは、ポッテリとしていてとても可愛いらしいです。
猫に対する毒性が無いので安心して室内に置くことができますし、葉っぱが丸いので毛玉吐きのために猫がかじるようなことも少ないでしょう。
パキラ
パキラは大きなボート型の葉とよじれた太目の幹が作り出す独特のフォルムが人気の観葉植物です。
テーブルサイズから2メートル近くの大きなものまで様々なサイズがあります。
「お金のなる木」として有名で開店祝いや引越し祝いにもよく使われます。
猫が食べても無害なので安心ですが、高さがあるので鉢をひっくり返さないように気を付けなくてはいけません。
サンセベリア
サンセベリアはアフリカ原産の多肉植物で肉厚の葉の部分だけが地上に出ているのが特徴です。
乾燥に強いので水やりの手間は少なくて済みます。
猫に対する毒性はないので安心して部屋に置くことができます。
ただし葉の先がとがっているので、猫にかじられてしまうことはあるかもしれません。
シュロチク
シュロチクは家の玄関や会社や飲食店のエントランスなどに置く「ウェルカムプランツ」として人気の高い観葉植物です。
細い枝と長い葉が特徴的でスタイリッシュな印象を与えてくれます。
猫にとって毒性はありませんが、葉の先が細くてかじられやすいですし、大きさもあるので鉢を倒されないように置く場所には配慮が必要でしょう。
エバーフレッシュ(ネムノキ)
エバーフレッシュは夜になると水分の蒸発を防ぐために葉を閉じる習性があります。
この様子がまるで頭を垂れて眠っているように見えてとても可愛らしい観葉植物です。
もし猫が葉をかじることがあっても無害なので安心です。
ヤシ科の植物
気軽にどこにでも置けるテーブルヤシ、ボリュームがあり存在感抜群のアレカヤシなどヤシ科の植物は部屋に置くだけでトロピカルな雰囲気を作り出してくれます。
管理も簡単で室内でも良く育つので、観葉植物としてとても人気があります。
猫にとっても毒性はないので安心です。
ただし葉っぱにいたずらされる可能性があるので、そこだけは注意が必要ですね。
毒性がある猫にとって危険な観葉植物
猫が万が一、有害な観葉植物を食べてしまったときは、一刻も早く動物病院へ駆け込んでください。
その際、食べた植物の名前、食べた部位をメモしておき医師に伝えることができるようにしておくと良いですよ。
猫にとって危険な観葉植物には、次のようなものがあります。
ポトス
ポトスは世話がしやすく気軽にどこにでも置けるので、とても人気がある観葉植物です。
しかし可愛い見かけとは裏腹に猫にとっては有害な毒を含んでいます。
誤って葉っぱを食べてしまうと口の中に炎症が広がり、発熱や吐き気などを引き起こします。
置かないことが一番の対策です。
アロエ
人間にとっては体に良い作用があるアロエですが、猫にとっては物凄く危険な有毒植物です。
誤って食べてしまうと嘔吐や下痢、体温低下、腎臓にも悪影響を及ぼし血尿が出る場合もあります。
ドラセナ
ドラセナは「幸福の木」と呼ばれていて、お祝いなどの贈り物としても人気がある観葉植物です。
しかし葉に強い毒性があり、誤って猫が食べてしまうと嘔吐、下痢、手足のしびれ、麻痺、最悪の場合は亡くなってしまうこともある恐ろしい植物なのです。
自分の家に置かないことはもちろん、プレゼントをする場合も相手が猫や犬を室内で飼っていないかどうかを確認することが物凄く大切です。
スパティフィラム
スパティフィラムは真っ白な花が美しく人気の観葉植物です。
よく見かけますよね。
しかしこれも猫が誤って食べると口の中に炎症を起こしたり、吐き気を催したりするので注意が必要です。
ユリ科の植物
観葉植物ではありませんが、ユリ科の植物が猫にとって命を落とすほどの危険があるという知識を持つことはとても大切です。
誤って猫が食べてしまうと腎臓に深刻なダメージを与えてしまい、最悪の場合は死に至ってしまいます。
花、花粉、葉、茎など、どの部位でも少量接種しただけでも危険です。
水差しにユリを活けている場合は、その水にも毒性があります。
ユリ科の植物にはユリの花だけでなくチューリップやヒヤシンス、ローズリリーといった誰でも知っているような花が含まれますので、猫のいる部屋には決して置かないようにしましょう。
ユリ科の野菜
僕たちが普段食べているネギや玉ネギ、ニラ、アスパラガス、ニンニクなどは、ユリ科の野菜に分類されます。
ユリ科の植物と同じように猫が食べてしまうと物凄く危険です。
「野菜そのもの」を食べなくても、それらを使った料理のスープや煮汁を舐めてしまうだけでも危険です。
最大限の注意が必要です。
猫が観葉植物に興味を持つ理由
猫が家に飾っている観葉植物の葉っぱをかじってしまう、というのは結構多い飼い主の悩みです。
猫は生粋の肉食動物ですから、味が好きとか、栄養を摂るためとか、そういう理由で観葉植物を食べてしまうわけではありません。
一番考えられる理由としては、毛づくろいでお腹に溜まった毛を吐き出すための刺激として、観葉植物の葉を食べてしまうということが考えられます。
また猫はユラユラと揺れるものが大好きなので、葉っぱが風で揺れていたりしたらそれだけで気になってしまう、ということもあるでしょう。
いずれにしても猫を飼っている部屋に植物を置いたら、葉や花を誤って食べてしまう危険があるということはキチンと認識しておく必要がありますね。
猫を観葉植物に近づけないための対策
先程も説明したように猫には毛玉吐きという習性があります。
先のとがった草を食べて胃に入れることで、わざと吐き気を催して毛玉を吐き出すためのきっかけにするのです。
ホームセンターなどに行けば毛玉吐き用の「猫草」が販売されていますので、購入して猫に与えれば観葉植物から興味をそらすことができるかもしれません。
また最近では本物と全く見分けがつかないような精巧な人口観葉植物が販売されています。
光触媒加工が施されて脱臭や抗菌効果が期待できる商品も多いので、利用してみるのも一つの方法です。
もし可能であるなら観葉植物を保護網で囲ったり、猫が入らない部屋に置いたりして、物理的に猫が近づけなくすることが一番の対策になりますね。
あとがき
今回ご紹介した以外にも、猫にとって危険な観葉植物はたくさんあります。
猫を飼っているなら安易に花を飾ったり観葉植物を置いたりしないというのが一番良いと僕は思います。
でもどうしても置きたいのならば、その植物が猫にとって危険がないかどうかをしっかり調べて、危険ならば置かない、安全なものだけを選ぶということを徹底するのが飼い主の責任でしょう。
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