キャットフードの添加物 過敏に神経質になる必要はない理由とは?

キャットフードの添加物は大丈夫? 猫の食事に関すること

キャットフードの食の安全性に疑問を感じている方も多いと思います。
特に添加物なんかは気にし出したらキリがありません
しかし過敏に神経質になる必要はない、というのが僕の考えです。

ペットフードに含まれる添加物の含有量は、
「この量以下でなければならない」という許容範囲が
法律によってきちんと定められています。

記事内で分かりやすく解説していきます。
知っておくと安心できますし今後のペットフード選びに役立つので
ぜひ読んでみてくださいね!

キャットフードの添加物は大丈夫?

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ペットフード安全法という法律

ペットフード安全法とは、農林水産省と環境省が制定したペットフードの安全性の確保に関する法律です。
この法律によって国内のペットフードの安全性は守られている訳です。

この法律ができた背景には、平成19年にアメリカにおいて、
有害物質(メラミン)が混入したペットフードが原因となって多数の犬及び猫が死亡、
そのメラミンが混入したペットフードが、日本で輸入販売されていたという事案があります。

このことがきっかけになって一気に法整備の流れが加速しました。
法律の概要は次の通りです。

  • 農林水産省と環境省によってペットフードの製造方法や成分規格の基準を設定
  • 基準・規格に合わないペットフードの製造、輸入、販売を禁止
  • ペットフードの輸入業者、製造業者又は販売業者に、届出と帳簿の備え付けを義務付け

ペットフードに含まれることが許される添加物や農薬の量は以下のリンク先の表に示されています。
⇒ペットフード安全法 成分規格表

キャットフードに含まれる添加物の例

僕の家でいつも猫に与えているキャットフードの中から、
テレビCMでもお馴染みの「モンプチ」のネコ缶には
どのような添加物が含まれているのか調べてみました。

「ビーフのテリーヌ仕立て」という商品ですが、
表示ラベルと見ると原材料は次のようになっています。

  • 肉類(ポーク、ビーフ)
  • 魚介類(サーディン、白身魚(たら等))
  • ミネラル類
  • ビタミン類
  • アミノ酸
  • 増粘多糖類
  • 発色剤(亜硝酸ナトリウム)
  • 着色料(食用赤色40号、食用赤色3号、酸化チタン)

この中の食品添加物を1つずつ見ていきましょう。

【増粘多糖類】
食品に粘り気を与えてゼリー状にするための食品添加物です。

【亜硝酸ナトリウム】
保存料として、また赤色着色剤として広く用いられています。
肉の色素と化学反応を起こして鮮やかな赤色に発色し、肉が黒ずむのを防ぎます。

また魚卵、魚肉、食肉に多く含まれるアミンという物質と胃の中で化学反応を起こし、
ニトロソアミンと呼ばれる強力な発がん性物質が生じます。

【食用赤色3号】
赤色3号は、福神漬け、かまぼこ、サクランボ、焼き菓子、和菓子、洋菓子など、
食品を赤く着色するために用いられる着色料です。
石油系のタール色素で、熱に強くタンパク質になじみます。

ラット試験では遺伝子を傷つけたり、発ガン性の疑いがあるとの結果が出ているようです。

【食用赤色40号】
赤色40号も発ガン性物質の可能性が示唆されていますが、
これもしっかりとモンプチに入っていました。

このように、添加物のことを調べれば調べるほどに、恐ろしい文言ばかりが出てきます。

だからこそ製造方法や成分の安全基準を明確にして、業者の国への届け出を義務付ている
ペットフード安全法の重要性が増してくるわけですね。

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酸化防止剤

前述のモンプチはウェットタイプで使われていませんでしたが、
多くのドライタイプのフードにはBHA、BHT、エトキシキンといった
酸化防止剤が使われています。

例えば超有名キャットフードメーカーのロイヤルカナンであっても、
酸化防止剤としてBHAが使用されています。

この酸化防止剤の「発がん性」に対する実験結果に、
多くの飼い主が不安を感じているという状況があります。

酸化防止剤の役割

酸化防止剤は、食品の酸化による害を防ぐために必要な添加物です。
どんなに良いフードでも、時間が経つと体に有害な物質へと変化します。

酸化したフードを体内に取り入れると、体の組織や臓器に障害を起こし、
老化を早めたり、ガンなどの生活習慣病の原因になると言われています。
何より、猫にとって美味しくないでしょう。

また、フードに酸化防止剤や保存料を添加することで、フードの品質を保ち、
広く流通させ、安全に食べることができ価格を安定させることができます。

酸化防止剤や保存料があるおかげで簡単に、そして常識的な価格で
猫に食事を与えることができる訳です。

こうした側面を無視して、いたずらに「危険だ!危険だ!」と騒ぎ立てるのは、
僕個人としては「違うのではないか」と思っている次第です。

BHAに関するロイヤルカナンの説明

ロイヤルカナンの公式ホームページではBHAに関して次のように説明されています。

  • 食品添加物の使用基準には、一日摂取許容量が法律で定められています。
  • ロイヤルカナンのドライフードに含まれるBHAの量は、使用基準の数分の一です。
  • 実験でラットに発がん性が認められた量は、この量の500倍以上に相当します。
  • 実際にドライフードに含まれる量のBHAでは、発がん性は認められません。

僕はこの説明は「常識的で信用できる」と思っています。

ロイヤルカナンは決して新しいメーカーではありません。
またBHA自体は何十年も前からペットフードの酸化防止剤として使用されてきています。

もし長年の間にロイヤルカナンのフードを食べ続けた犬猫に
がんが多い、または短命だった、などの状況が確実に証明されていれば、
大問題になってしまい、メーカー自体存続していないのではないでしょうか?

人間の食べ物にも添加物はあふれている

この種の話は何もキャットフードに限った話ではありません。
人間の食べ物でも、まったく同じことが言えますよね。

例えば、僕はコンビニで買ったおにぎりとかサンドイッチとか、平気で食べていますが、
それらもラベルを見ると驚くほど多くの添加物が使用されています。
添加物を使っていない食べ物を探すことのほうが難しいでしょう。

「添加物を使用しているのは事実だが、使用している量はごく少量である。
なので健康上、特に問題がないと認識している。
事実、添加物が原因となるような苦情やトラブルは起きていない。」

というのが食品会社の立場です。我々消費者はそれを信じるしかないと思います。

「添加物の発がん性」というのは、それこそ「無茶苦茶の量」を何年にもわたって、
毎日摂り続けた上での話、というのが本当のところだと思います。
あまり神経質になる必要はないのではないでしょうか。

最後に

それぞれの飼い主の経済状況によって、猫の食事代に使うことができる金額は違ってくるでしょう。

僕の家でも限られた金額の中でやりくりしています。
それぞれができる範囲の中で、できる限り良いフードを与えてあげれば良いのではないでしょうか?

今まで我が家では本当にたくさんの猫を飼ってきました。
「無添加」のプレミアムキャットフードをあげたことは無かったですが、
みんな15年以上、長い子で20年と長生きしていますよ。(笑)

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